豆知識

密葬とは?火葬までの時間や直葬と家族葬との違いについても

こんにちは。

今回は、「密葬とは?火葬までの時間や直葬と家族葬との違いについても」というテーマについてです。

 

通常「お葬式」といいますと、家族や親せき、友人や仕事仲間などが参列して故人を偲び、お通夜と葬儀を行うものが一般的だと思いますが、なかには密葬や直葬(火葬式)、家族葬という形式のものもあります。

それぞれ言葉の通りだとは思うのですが、細かい違いなどについては知らない方も多いのではないでしょうか。

 

俳優の三浦春馬さんが突然お亡くなりになったときは、日本全国に大きな衝撃が走りましたが、死去2日後には「密葬」を執り行ったと事務所より報告がありました。

どういった人が密葬という形で葬儀を行うのか、また火葬までの時間や流れ、直葬と家族葬との違いについても疑問が生じましたので、今回はそのことについてまとめてみました。

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密葬とは?

密葬とは、一般の方々は呼ばずに、ごく近しい者のみで内々に葬儀を執り行うことをいいます。

したがって、お通夜や葬儀、火葬までをごく限られた親族や友人、知人のみで執り行います。

また、密葬で葬儀を行った場合は、後日に「本葬」や「お別れ会」などを改めて開催することが前提である場合が多いです。

密葬は周りに秘密にする必要がある

密葬という言葉には「密かにご遺体を荼毘に付す」「内々で行う葬儀」という意味があります。

したがって、密葬を執り行う場合には、葬儀をすることを周りには秘密にしておく必要があります。

葬儀に呼ぶ方以外には、葬儀が行われることを一切伝えませんし、呼ばれた側も周囲の人に言わないことが暗黙の了解となります。

どんな人が密葬という形をとるのか?

密葬という形は、どのような方に対して行うものなのでしょうか。

それは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、社会的地位が高かった方や、有名な俳優や歌手など生前に多大な影響を与えた方に対してです。

公開されてしまいますと、一般の方やファンが押し寄せパニックになることを防ぐためであるといえます。

2つ目は、例えば年末年始など、参列者を呼びにくい時期に亡くなった場合です。

こういった場合は、まずは親族のみで密葬を行い、後日改めて参列者を招き本葬を開くという形式がとられます。

3つ目は、何らかの事情(自〇など)によりひっそりと執り行いたい場合となります。

密葬の一般的な流れ

①葬儀社へ連絡する

まずは、葬儀社へ連絡します。

亡くなった場所が病院などの医療機関だった場合は、ご家族等が葬儀社へ連絡すると、ご遺体を安置するための場所へ葬儀社が搬送してくれます。安置場所は、葬儀社が用意する安置所へ搬送することも可能ですが、ご遺族の状況によって選択することができます。

②葬儀社と打ち合わせ

ご遺体の搬送を終えたら、葬儀社の担当者とその後の打ち合わせをします。

葬儀の具体的な日程やどのような葬儀にするのか、また参列者の人数や費用などの打ち合わせを行います。

葬儀の日程は、六曜(友引は避けるなど)、火葬場の空き具合や葬儀を行うお寺・僧侶の都合などを考慮して決めていきます。

この時に喪主も決め、遺影写真用の写真も葬儀社に渡しておきます。

③必要書類の提出、受け取り

病院で貰った死亡診断書を持参し、死亡届を役所に提出します。

役所で死亡届が受理されると、火葬許可証が発行されます。

なお、役所での手続きは、場合によっては葬儀社が代行してくれるケースもあります。

その後にお寺への挨拶や参列者への通知を行います。

④納棺(故人を棺に納める身支度)、お通夜、葬儀、出棺、火葬を行う

納棺から火葬までは、一般的な葬儀の流れと変わりありません。

※一般葬の場合、早い場合は故人が亡くなった次の日にお通夜、2日目に葬儀と火葬を行うこともありますが、六曜の関係や斎場・火葬場の空き具合、また遺族がお別れの時間をゆっくり持てるよう、多少遅らす場合もありますので一概にはいえません。

最近では火葬場が不足傾向にあるため、また地域や時期によっては予約が取りずらいこともありますから、斎場は空いていたけど火葬場がいっぱいだった、、ということがないよう、日程には注意が必要です。

 

葬儀場から火葬場へ出棺をしたのち、火葬の前には棺の窓を開け、最後の別れをする「納めの式」を行います。

その後、参列者全員で合掌礼拝し、故人は荼毘(だび)に付されます。

火葬後は、参列者全員でお骨を拾う「骨上げ」をします。

密葬ではこの後、日を改めて「本葬」や「お別れの会」などを行います。

葬儀の一ヵ月後くらいに行うのが一般的です。

 

直葬(火葬式)とは?

直葬(火葬式)とは、お通夜や葬儀を省略して火葬やお骨上げを行う形式のことをいいます。

したがって、直葬は火葬のみを行うため別名「火葬式」とも呼ばれています。

故人に身寄りがいない場合や金銭的に一般葬ができない場合、または無宗教の増加や少子高齢化などの現代特有の社会的実状により、近年直葬を選択する人が増えてきているといわれています。

しかしながら、増えてきているとは言っても実際直葬の割合は全体の15%~20%だと言われておりますから、まだまだ少数だと言えるでしょう。

直葬の場合はすぐに火葬する

法律で、故人は亡くなってから24時間は火葬・埋葬をしてはいけないと定められています。

これは、昔は医学があまり発達していませんでしたから、稀に24時間以内に生き返る人がいたからだといわれています。

したがって、直葬の場合お通夜や葬儀は省略しますからすぐに火葬となるのですが、法律により死去後24時間はご遺体を安置しておく必要があります。

そのため、直葬の場合は故人の死去後24時間~48時間の間に火葬されることがほとんどとなっています。

直葬の一般的な流れ

一般的な直葬の流れは、密葬の流れ①~③まではほぼ同じです(喪主の取り決めや遺影用の写真を担当者に渡す作業はないです)。

葬儀社に連絡をする際には、「直葬で行う」ことを伝えるとスムーズです。

納棺、出棺、火葬

故人が亡くなられて24時間以上が経過したら、いよいよ納棺、出棺、火葬が行われます。

納棺の際には、希望があれば「花入れ」をしたりご遺体に法衣を着用させることも可能ですので、事前に打ち合わせをしておくと良いですね。

参列者それぞれが最終的なお別れをしたのち、お通夜や葬儀はせずにそのまま出棺されます。

ここまでの所要時間は、約30分~1時間弱程度が多いようです。

そして火葬場へ移動し、最後の別れをする「納めの式」を行ったのち、火葬が始まります。

荼毘(だび)に付されてからお骨上げまでは、約1時間~2時間以上かかります。

安置所から火葬場までの移動時間なども含めますと、納棺からお骨上げまでは約3時間以上はかかるでしょう(移動距離にもよる)。

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家族葬とは?

家族葬とは、近しい親族や限られた友人、知人のみの少人数で葬儀を執り行うことをいいます。

葬儀の流れは一般葬と同様です。

密葬のように、後日「本葬」や「お別れ会」を開催することはありません。

また参列者が少ない分、通夜振る舞いや精進落としなどの諸々の費用は抑えられますが、集まる香典が少ない分、結果的には一般葬儀よりも割高になる場合もあります。

家族葬と密葬の違いは、葬儀の後に本葬やお別れ会などを行うかどうかということになります。

 

まとめ

密葬は、周囲に知らせずごく限られた人だけで故人を見送る葬儀の形です。

芸能人や著名人などのほか、プライバシーを重視したい人にも選ばれることがあります。

密葬後に本葬を行うケースもあり、家族の意向に合わせて柔軟に対応できます。

また、「直葬(火葬式)」は通夜や葬儀を行わず、火葬のみを行う最も簡素な形式で、費用を抑えたい方や宗教儀式を重視しない方に適しています。

一方で、「家族葬」は親族やごく近しい人だけで行う小規模な葬儀で、ゆっくりとお別れできる点が特徴です。

それぞれの葬儀形式にはメリット・デメリットがあります。

大切なのは、故人の意思と遺族の気持ちを尊重し、無理のない形でお別れを選ぶことです。

事前に違いを理解しておくことで、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。

 

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投稿者プロフィール
ベビーカステラ
元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。

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