こんにちは。
今回は、「期限切れのワクチンでも効果あり?簡単に期限は延ばせるものなのか」というテーマについてです。
少し前に、島根県松江市内の医療機関で、有効期限を過ぎた新型コロナウイルスワクチンを誤って接種した問題がありました。
しかしこれに対して、市は「期限内のワクチンと変わらない効き目や安全性がある」との見解を発表、そしてワクチンを製造したファイザー社は、これまで製造から「6か月」としていた有効期限を「9か月」に変更したといいます。
ワクチンの有効期限って、そんなに簡単に延ばせるものなのかな!?と疑問に思いましたよ。
もくじ
有効期限切れのワクチンでも効果あり?
松江市内の個別接種を行う医療機関が、有効期限を過ぎた新型コロナウイルスワクチンを誤って接種した問題で、市は、「期限内のワクチンと変わらない効き目や安全性がある」との見解を発表した。
市によると、ワクチンを製造したファイザー社は今月10日、これまで製造から「6か月」としていた有効期限を「9か月」に変更。これを受け、専門医らでつくる市予防接種委員会も、有効性や安全性について「問題ない」とした。
引用:期限切れワクチンも「効果あり」…市が2回目接種へ、ファイザー社の有効期限変更で : 医療・健康 : ニュース : 読売新聞オンライン
市の担当者は「ファイザー社の変更は、試験を続けた結果。ワクチン成分や製造工程が変わったからではない」としたとありましたが有効期限ってそんな簡単に変えられるものなんでしょうか?
とにかく、「問題はない」そうですよ。
使用期限切れの薬剤投与の責任は問われないのか?
【Q】医療機関で,誤って使用期限切れの医薬品を出し,患者が使用した場合,どのような責任が問われるのか(訴訟の場合や行政処分,副作用が出た場合など)。
【A】医薬品は様々な傷病の診断,治療または予防に使用され,その品質,有効性および安全性は厳しく確保されなければならない。そのため,医薬品の製造,流通,使用まで一貫した品質管理が要求され,有効期間や使用期限が定められている。
(中略)医薬品などは,時間経過によって有効成分の分解,変性などによる薬効の減少,あるいは副作用の増大が懸念され(有効期間),その性状,品質を保証できる期限(使用期限)が定められている。製造や販売段階で厳しく品質管理を義務づけられている医薬品においても医師が使用期限を遵守して使用しなければ,不良な結果が生じかねない。
今回ファイザー社は、本来6か月だった有効期限を急遽9か月にまで延ばしていますから、表面上は「期限内」ということになるのでしょうが、う~ん。
なんだかモヤモヤしましたね。
まあ、きちんとした評価のうえで延ばしたものと思いますから大丈夫なんでしょうが、しかしながら評価した日数が短すぎるのでは??とも思いましたよ。
有効期間が過ぎた予防接種ワクチンを接種してしまった時の事例を調べてみた
⇒report_2020_2_R001.pdf (med-safe.jp)
上記のPDFは、実際に有効期限が過ぎた予防接種ワクチンを接種してしまった時の事例と、今後の対処方法などについて書かれていたものなんですが、いずれも
●ワクチンの払い出し時に有効期限を確認
●準備・接種時に有効期限を確認
●接種手順の見直し
などしか書かれておらず、「製薬会社側が有効期限を延ばした」だとか、「期限切れでも問題はない」といったことは書かれていませんでした。
コロナワクチンは特例承認されたワクチンですから、こういった有効期限の延長も簡単に変えられる!?ものなんですかね。
コロナワクチンに関してはよく分からないことが多い
たしかに、少し期限が過ぎたくらいの薬剤なら、人体にはさほど影響はないのかもしれません。
しかし、それは絶対とは言い切れませんし、効果が薄まっているかもしれない。
破棄するのが勿体ないからなのか、謝罪をしたくないからなのか、ファイザー社はなぜ急遽有効期限を延ばしたのかな?そこに引っかかりを覚えました。
まあ、私が勝手に気になったことですので、気にならない方は気にしないでくださいね^^
では、今回はこのへんで。
#令和の歴史教科書
ファイザー製ワクチン
使用期限切れの現実味 pic.twitter.com/2XqzbEeiCV— なすこ (@nasukoB) May 8, 2021