こんにちは。
今回は、「二百十日は台風に備える日?読み方や意味由来についても」というテーマです。
二百十日という言葉をご存知でしょうか?
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、二百十日とは雑節のうちの1つでちゃんとした大切な意味を持っているんですよ。
そこで今回は、二百十日の読み方や意味、私たちがするべき超大事なことなどについてお伝えしたいと思います。
もくじ
二百十日の読み方
まずは二百十日の読み方ですが、二百十日は「にひゃくとおか」と読みます。
そのままといえば、そのままですね。
二百十日とはいつのことを指すのか?
では、二百十日とはいつのことを指すのでしょうか?
これは立春から数えて210日目、つまり9月1日頃のことを指しています。
二百十日の意味や由来
二百十日とは雑節の1つで、暦に実際記載されたのは江戸時代です。
もともとは、伊勢の漁師が自分たちの経験に基づいて考えた凶日だといわれています。
1656年に発刊された伊勢暦(いせこよみ)に記載されたのがきっかけで、どんどん広まっていきました。
またこの時期は、農作物や稲が開花・結実する大事な時ですが、同時に台風が多く来る時期でもあり、人々は農作物の被害の警戒をしていました。
そのため、二百十日は厄日・荒れ日などと呼ばれ、一つの目安として警戒を呼び掛けていたのです。
ちなみに、立春から数えて220日目の二百二十日(にひゃくはつか)の9月11頃も厄日だとされており、旧暦の8月1日である八朔(はっさく)・二百十日・二百二十日の3つを、農家の三大厄日としています。
雑節はほかにも以下のものがあります。
有名なところで言いますと、やはり節分や彼岸ですかね。
台風を鎮める?風祭りとは
風祭り(かざまつり)とは、台風などの風害から農作物を守るために神に祈願する祭りです。
現代のようにテレビやインターネットがなく台風が予測できなかった時代では、人々はとくに台風の襲来を恐れ、二百十日を警戒していました。
そこで農作物の被害を台風から守り無事を祈るため、全国各地で風鎮めの儀式を行っていたのです。
風祭りは全国で行われていたようですが、とくに関東・中部・東海地方では、風神や風宮の伝承が色濃く残っています。
また地方によっては、二百十日ではなく正月や2月、4月、7月、8月に行うところもあります。
二百十日は台風に備える日?過ごし方について
農業や漁業をやっていない人にとっては、二百十日は自分に関係ないことだと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
9月1日は「防災の日」です。
いつ襲ってくるかもしれない自然災害に備えて、防災グッズや食料の確認・家屋の点検などをしておくことが重要です。
とくに最近では、台風だけでなく集中豪雨などによる災害も全国各地で起こっていますから、9月1日のみならず定期的にチェックをしておいた方が良いですね。
おわりに
二百十日という言葉は聞き慣れていない人が多いかもしれませんね。
今はデジタルでなんでも情報が入手でき、台風の発生や経路なども事前に知ることができますが、昔は予測すら出来なかったため神に祈る儀式が多かったのですね。
たしかに、自然災害で農作物や魚介類が大打撃を受けてしまったら死活問題ですから、二百十日をとても警戒していたことがうかがえます。
私たちも平和な暮らしにあぐらをかくのではなく、日ごろから防災グッズや食料の確認はもちろんのこと、避難経路や家族との連絡手段についても再確認しておきたいものですね。
先人の経験から導き出された二百十日、防災としての心がけをより一層強く持ちたいと思いました。
では今回はこのへんで。
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