こんにちは!
今回は、「お盆墓参りの服装は?お供え物には意外な良し悪しがあった!」というテーマです。
お盆は、ご先祖様があの世から自分の家に帰ってこられる期間だと言われています。
ですので、お盆休みに仏壇やお墓に参りをしに行くという方も多いのではないでしょうか。
ご先祖様を家にお迎えすることもとても大事ですが、お墓参りも重要な行いの1つなんですよ。
そこで気になってくるのが、お盆のお墓参りの服装や、お供え物として何がいいのか、その際のマナーについてなどだと思います。
そこで今回は、お盆のお墓参りの服装や期間、お供え物として良い物・悪い物などについてお伝えしたいと思います。
【お盆のお墓参りに行くときの服装は?】
お盆のお墓参りに行くときの服装は、派手でなければ私服で大丈夫です。
色は赤や黄色などの原色や派手な柄物は避け、黒・紺・グレーを中心とした服装でしたら無難です。
ただし、派手な色や柄ではないからといって、露出の多い服や履物をサンダル・草履にするなど、どう考えても不適切だと思われる服装は避けましょう。
墓地は段差が多かったり、デコボコしていて歩きにくい場所もありますから、ヒールの高い靴も向いていません。
動きやすく、怪我をしにくい服装で行きましょうね。
墓地の場所によっては虫が多い所もあると思いますので、虫よけ対策もしていった方がいいでしょう。
また、お盆のお墓参りは夏場で紫外線が強いので、行くときは帽子やアームカバーをしていても構いませんが、お参りのときには外すようにすると良いですね。
初盆の法要の際の服装は?
初盆がお寺や自宅である場合には、基本的には夏用の正装で参加します。
自宅の場合、「普段着でいい」と言われる場合もあるかもしれませんが、だからといってジーパンとTシャツではカジュアルすぎて失礼になってしまいますし、派手な色や柄も向いていません。
男性なら、襟付きの白か暗い色のポロシャツまたはカッターシャツにスラックス、女性なら暗い色のワンピースやパンツスタイルが無難です。
子供でしたら夏用の制服か、襟付きの白か暗い色のポロシャツ、もっと小さなお子さんでしたら、暗い色で地味な服装にしましょう。
また、場合によっては冷房が効きすぎているときがありますので、1枚は羽織れるものがあると便利です。
私が初盆に参加したときは、上下黒色のパンツスタイルで出席しました。
とても冷房が効いている部屋でして、たまたま冷風が当たらない場所に移動できたから良かったのですが、1枚羽織るものを持ってこれば良かったと感じましたね。
【お盆の墓参りの期間は?いつ行くのが良いのか】
お盆の期間とは、一部地域をのぞいて8月13日から8月16日の4日間にあたります。
ご先祖様が帰ってこられるのが13日の夕方だといわれているので、「盆の入り」といわれている13日にお墓参りをするのが良いです。
理由としては、昔は13日の夕方に提灯を持ってお墓まで出かけ、そこで迎え火を焚き、提灯の灯りで一緒に家に帰ってくるといった風習があったんですよ。
現代では、玄関先で迎え火を焚いてお迎えするのが一般的になりましたが、昔のなごりから「お墓参りは13日」という風習が今でも残っています。
しかし地域によっては、「ご先祖様をお見送りする16日にお墓参りを」というところもあります。
また、どうしても仕事などで都合がつかない場合は、14日や15日でも良いとされています。
大事なのは、ご先祖様に対する「心」です。
可能ならば、事前にお墓の掃除をしておくと良い
お盆のお墓参りは、お参りだけで済むよう、可能ならば事前にお墓の掃除を済ませておきましょう。
具体的に掃除をする日は決まっていませんが、8月12日までに済ませておくと良いかと思います。
しかし、現状では遠方に住んでいたりなかなか休みが取れなかったりなどで、事前に掃除に来られない場合もあるかと思います。
そんな場合は、13日に掃除を兼ねてお墓参りをしても良いのではないでしょうか。
【お盆のお墓参りでお供え物として良い物】
お盆のお墓参りでは、お供えに適しているものとそうでないものがあります。
意外なものがダメだったり?するかもしれませんので、チェックしてみてくださいね。
お花
お盆にお供えするお花は、「盆花(ぼんばな)」と呼ばれており、あの世から帰ってこられるご先祖様の魂が宿ると言われています。
盆花として好ましいのは、やはり「菊」ですね。
菊には邪気を払う力があるとされており、また色が鮮やかで種類が豊富なのも、選ばれる理由の1つとなっています。
他には、夏の花である桔梗や撫子なども盆花としてお供えに向いているでしょう。
盆菓子
お盆の時期は、「盆菓子」というお菓子が売られていますので、それをお供えするのが良いでしょう。
なかでも砂糖で作ってある『砂糖菓子」は、色鮮やかで華やかになりますので、ご先祖様の目を楽しませることができると思います。
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果物
お盆は季節としては夏ですので、桃や梨、ぶどうなどといった夏の果物をお供えするのが良いとされています。
お墓にお供えする場合は、とくに皮を剥いたりせずそのままで大丈夫です。
故人が好物だったもの
生前、個人が好物だったお菓子やお酒をお供えするのも喜ばれると思います。
【お盆のお墓参りのお供えとして向かない物】
棘のある花・匂いの強い花・毒のある花
基本的にお供えする花はどんなものでもいいのですが、
・棘のある花
・匂いの強い花
・毒のある花
は、タブーとされています。
これは、お供えした花は仏様の世界にも届けられるといわれており、上記のような花は仏さまやご先祖様の失礼にあたるといわれているためです。
肉・魚
肉や魚は「殺生」をイメージさせるものだとして、お供え物としては向きません。
たとえ故人が好物だったとしても、避けた方が良いでしょう。
五辛(ごしん)
五辛とは、「ねぎ・にんにく・ニラ・らっきょう・はじかみ(生姜、山椒)」のことをいい、これらの野菜はニオイや辛みが強いとされ、お供え物には向かないとされています。
仏教では古くから、ニオイや辛みが強い野菜は食べるのを禁じていたそうで、それがタブーの所以ではないかといわれています。
【お墓参りのマナー】
お供え物は直に置かないこと
持参したお供え物を、そのまま直に置くのは仏さまやご先祖様に対して失礼にあたるとされています。
ですので、懐紙または半紙の上に置いてお供えするようにしましょう。
奇数の数だけお供えすること
仏教の世界では、奇数が縁起が良いとされています。
したがって、お供えする花や線香、食べ物などはすべて奇数になるようにお供えしましょう。
ただし宗派によっては多少違うようでして、私の実家では「3または8」だと教えられました。
よく分からない場合は、ひとまず奇数で大丈夫だと思います。
お酒は墓石にかけないこと
よく、故人は酒好きだったからといって、お酒を墓石にかけている人がいるようですが、これは良くありません。
故人にとっては、お酒をかけられて気持ちのいいものではありませんし、むしろベタベタして気分が悪いことでしょう。
また、墓石の汚れや劣化にもつながりますから、お酒をかけるのはやめましょう。
お供え物は持ち帰ること
お供えした食べ物や花は、帰るときに必ず持ち帰りましょう。
そのままにしておくと、腐食がすすみ衛生上良くありませんし、カラスや猫などに荒らされ墓地が汚れる原因にもなるからです。
持ち帰ったお供え物は仏壇には供えないこと
お墓参りでお供えしたものを、家の仏壇に再度供える行為は、仏さまやご先祖様に対して「もう一度同じものを贈る」ことになりますから、良いことではありません。
ちなみにお供えした食べ物は、食べても問題はありません。
「ご先祖様と分かち合う」とされているためです。
【おわりに】
お盆のお墓参りは、新年を迎えてから約半年の無事を感謝する行いでもあるそうですよ。
ご先祖様が気持ちよく帰ってこられるよう、また喜んでいただけるよう、失礼がないようにお迎えしたいものです。
最近では、お盆中が仕事という業種も増えましたから、どうしてもお盆期間中にお墓参りに行けないという方もいるかと思います。
そんな時は、8月のはじめなどに掃除も兼ねてお参りしてみてはいかがでしょうか。
わけを話せば、ご先祖様だってきっと分かってくださいます。
ご自分のライフスタイルを調整しながら、予定を立ててみてくださいね。
⇒お盆での迎え火と送り火のやり方。日時や準備品を詳しくご紹介。
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