こんにちは!
今回は、「カツオブシムシの発生原因は?特徴や予防対策についても!」というテーマについてです。
お気に入りの衣類を引き出しやクローゼットから出して着ようとしたときに、「あれ?服に穴が開いてる!」という時はありませんか?
私は何回か経験がありますが、それは「カツオブシムシ」という毛織物や絹や麻といった繊維を食べてしまう害虫の仕業である可能性が高いのですよ。
虫食いのせいで、お気に入りの衣類が駄目になってしまったら悲しいですよね。
そこで今回は、カツオブシムシの発生原因や特徴、予防対策などについてお伝えしたいと思います。
もくじ
カツオブシムシの発生原因は?
カツオブシムシは、屋外から侵入してきます。
そして、カツオブシムシが卵を産んでしまいますと、タンスやクローゼットなどの中で繁殖が広がってしまうのです。
カツオブシムシの侵入経路は?
カツオブシムシが屋外から侵入する経路としては、以下の経路が挙げられます。
庭やベランダの植物や生け花から侵入
カツオブシムシの幼虫は、普段は暗い場所に生息しているのですが、成虫になり産卵を終えると明るい場所に移動し、餌となる花粉や花の蜜などを探して活動し始めます。
また、カツオブシムシの成虫は「マーガレット」や「ヒメジョオン」などのキク科の植物を好みますので、庭やベランダにキク科の植物がある場合には注意が必要です。
生け花として部屋に飾るときにも、花と一緒にカツオブシムシが付着していないか注意しましょう。
外に干した洗濯物から侵入
カツオブシムシの成虫は衣服の繊維は餌としないのですが、白い色に誘引されるため、白っぽい衣類の洗濯物に寄ってくる習性があります。
また、カツオブシムシの成虫は日中の明るい時間帯に活動するため、外に干してある洗濯物に付着してそのまま家に侵入します。
外に洗濯物を干した時には、カツオブシムシが衣服に付いていないか注意し、洗濯物をよく払ってから室内に入れるようにしましょう。
この時期、衣類を食べて育つカツオブシムシの幼虫が大量発生するんで、外干しの洗濯物を取り込む時は注意しましょー。外見は糸くずみたいでウネウネ動くやつですー。 pic.twitter.com/UduZS29o7M
— 野比内モブお (@nobinai_mob) May 25, 2019
外出したときの衣服から侵入
緑の多い森林や公園などに行ったときには、カツオブシムシが着ている衣服に付着する可能性があります。
とくに、花の蜜や花粉が服に付いていると、よりカツオブシムシが一緒に付いている可能性が高くなりますので、花が多い場所に行ったときには衣服をよく払ってから家の中に入るようにしましょう。
カツオブシムシの特徴
そもそもカツオブシムシは、どのような特徴を持った害虫なのでしょうか?
カツオブシムシは、衣類に発生して繊維を食い荒らす害虫なのですが、衣類を食い荒らすのは幼虫のみで成虫は衣類を食べません。
また、カツオブシムシの幼虫は、衣類のみならず昆虫の死骸や乾燥食品も餌にして発生する厄介な害虫なのです。
ちなみに、「カツオブシムシ」の名前の由来ですが、その名の通り鰹節に発生していたことから名付けられました。
日本に生息する代表的なカツオブシムシは、「ヒメマルカツオブシムシ」と「ヒメカツオブシムシ」の2種類です。
2種類のカツオブシムシは、成虫になったときの見た目に違いがありますが、発生時期や餌などの特徴はほぼ同じです。
●ヒメマルカツオブシムシの体の特徴:成虫の体長は約2.5~3mm。黄色や黒、白色の毛が体全体を覆っている甲虫。
●ヒメカツオブシムシの体の特徴:成虫の体長は約3.5~5.5mm。黒色で楕円形の甲虫。
#カツオブシムシ
で、出やがったァァァァァァァァァ! pic.twitter.com/tPwzSu36Aj— がぎえる (@gagieru_osamusi) May 5, 2018
カツオブシムシの活動期間や産卵時期
カツオブシムシの活動期間は1年中で、産卵時期は5~6月頃です。
春になった4~5月頃に蛹となり、羽化をしてから10日までの間に産卵を始めます。
産卵数は、ヒメマルカツオブシムシは20~100個、ヒメカツオブシムシでは40~90個くらいです。
カツオブシムシの生態の特徴
カツオブシムシが幼虫でいる期間は、約300日です。
幼虫の間は暗い場所を好み、流し台の下やタンス、衣装ケースなどの日が当たらない場所に身を潜め、衣服や乾燥食品やホコリなどを餌にしながら冬越します。
カツオブシムシの幼虫の最大の特徴は、飢餓状態でも生存できることです。
また乾燥にも強いため、水がない場所でも生存が可能なのです。
ですから、もしもタンスやクローゼットの中にカツオブシムシの幼虫が残っていますと、飢餓状態でも幼虫から成虫となり、そのまま産卵を始めてしまいます。
たとえ防虫剤を使っていたとしても。防虫剤効果が比較的及ばないタンスの隅などでじっと生息している可能性があるので、防虫剤を使用していたとしても注意が必要です。
カツオブシムシの予防対策
カツオブシムシの予防対策としては、以下のことが挙げられます。
これらをおこなうことで、被害を最小限にすることができるでしょう。
食品の保管方法を変える
鰹節や煮干しなどの乾燥食品を保管するときには、カツオブシムシが侵入できないように密閉した容器に入れるようにしたり、冷蔵庫に保管するようにしましょう。
輪ゴムやテープで口を縛っただけでは、カツオブシムシは侵入してきてしまいますので、注意してください。
衣類の保管場所を掃除する
タンスやクローゼット、衣装ケースなどは一度衣類を全部出して念入りに掃除をしてから、衣類をしまいましょう。
もちろん、防虫剤も使用します。
隅々にまで防虫効果が行き渡るよう、少し多めに使用するといいかもしれません。
部屋を掃除する
カツオブシムシは、衣類の繊維や乾燥食品のほかに、部屋のホコリも餌にします。
衣類はホコリが出やすいですし、食べカスなどにも寄ってきますので、ホコリが溜まりやすい部屋の隅や家具のすき間、カーペットやサッシなどをとくに重点的に掃除し、ホコリや食べカスを溜めないことが大事です。
もちろん、タンスやクローゼットの周りの掃除もしっかりと行いましょう。
着ていた衣類に注意する
緑が多い場所に外出したあとの衣服は、すぐに着替えます。
脱いだ衣類はそのへんに放置しておくのではなく、すぐに洗濯をするか、袋などに入れて洗濯するまで置いておきましょう。
間違っても、部屋で脱ぎ散らかして放っておくことのないよう注意してください。
また着替えるときは、タンスやクローゼット、乾燥食品などがある部屋では行わないようにします。
脱衣所で着替えるのが無難ですね。
おわりに
カツオブシムシ、本当に厄介な害虫ですね。
飢餓状態でも生き延び、幼虫で冬越できるとは・・・
そんな強靭な生き物であるがゆえに、一旦発生してしまうと駆除も大変になってきます。
ですので、日ごろから掃除をこまめに行い、防虫剤を若干多めに使用して、大切な衣類を守りたいですね。
もちろん、乾燥食品も!
では、今回はこのへんで。