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こんにちは。
今回は、「クラゲに刺されたら酢は有効?注意点や対処法、跡が残るかについても」というテーマについてです。
ゆらゆらと水中を浮遊するクラゲは、なんともキレイで癒されますよね。
しかしその可愛さとは反対に、クラゲに刺されると場合によっては重症になってしまう場合もあるので注意が必要です。
多くは水膨れやミミズ腫れになったりなどして、見た目にも痛々しい状態となるんですが、時間が経てば跡が残ることなく治るものなんでしょうか?
また、クラゲに刺されたら酢が有効とよく聞きますが、これってすべてのクラゲに対して有効なんでしょうか?
正しい対処法を知ってないと、いざというときに困りますからね。
そこで今回は、クラゲについての豆知識と刺された時の対処法、跡が残るかなどについてお伝えしたいと思います。
もくじ
クラゲに刺されたら酢は有効?注意点
クラゲに刺されたら、酢をかけると良いと聞いたことがあるかもしれません。
しかし、刺された生き物の種類が断定できない場合、酢をかけてしまうと種類によっては逆に悪化させてしまう恐れがあるため、むやみに使用しない方がいいでしょう。
ちなみに、酢が有効とされているのは「ハブクラゲ」や「アンドンクラゲ」などの一部のみです。
ハブクラゲやアンドンクラゲの場合、酢をかけることによって毒針の発射を抑制することができます。
アカクラゲには効果がありません。
カツオノエボシに関しては、むしろ逆効果で毒針の発射を促してしまったり、炎症などの症状を悪化させてしまいますので、クラゲの種類が断定できない場合は、むやみに酢は使用しない方が無難でしょう。
クラゲに刺されたときの主な症状
クラゲに刺されると、軽いものでしたら痒み程度で済みますが、クラゲの種類によっては
・ミミズ腫れ、水疱
・しびれ
・呼吸困難
・吐気、嘔吐
・細胞壊死
・不整脈
・意識障害
・心肺停止
などを引き起こす場合もあり、とても危険です。
クラゲに刺されたときの対処法
万が一クラゲに刺されたら、まずはすみやかに海から出ます。
パニックになると溺れる危険も生じてきますから、なるべく冷静になりましょう。
このとき、患部を絶対に素手で触ってはいけません。
①クラゲの触手を取り除く
クラゲの触手が残っている場合、さらに毒を吐く恐れがありますので、肉眼で見つけたらなるべく早く取り除きます。
そのとき、素手で触るのは厳禁です。
ピンセットなどを使って取るようにしてください。
そういった意味でも、海に行くときには念のためピンセットを持って行くと良いですね。
②海水で患部を洗う
次に患部を水で洗うのですが、このとき水道水やミネラルウォーターなどの「真水」で洗ってはいけません。
真水で洗ってしまうと、浸透圧の関係で毒素が体内に入りやすくなるので危険です。
必ず海水で洗うようにしてください。
③患部を冷やし、すぐに受診する
①と②を行い、痛みが酷い場合には患部を冷やしましょう。
その後、なるべく早急に病院へ受診してください。
自己判断で放置していると大変危険な状況に陥ったり、患部が悪化することもあります。
万が一、アナフィラキシーショック(アレルギー反応による呼吸困難)の症状を起こしている場合は、かなり危険な状態ですのですぐに救急車を呼んでください。
また、ライフセーバーにすぐ助けが求められるよう、あらかじめライフセーバーがどこにいるのかを確認しておくと安心ですね。
いざというとき時間のロスが減ります。
クラゲに刺されたら跡は残るのか?
一概には言えませんが、アンドンクラゲに刺された場合『ビリッ』とした激痛が走ります。
この痛みは、毒が皮膚組織を破壊していることによって起こるもので、症状が酷い場合は跡が残ってしまう可能性もあるようです。
また、クラゲの種類に限らず、適切な処置をしなかった場合に跡が残ったというケースや、数週間してから真っ赤に腫れだしブツブツしたものがたくさんできたケースなどもあるので、自己判断や処置は要注意ですね。
痒みがひどく、掻いてしまって跡が残る場合もあるようですから、やはりクラゲに刺されたら医療機関に受診するなどして、適切な処置をすることが大事だと思われます。
豆知識その①覚えておきたい危険なクラゲ
ここでは、覚えておきたい危険なクラゲをいくつかご紹介したいと思います。
①ミズクラゲ
ミズクラゲは危険といっても毒はそこまで強くなく、刺されても痒みや鈍い痛み程度で済むことがほとんどです。
触手が短いため、刺されても皮膚の中まで届かず気が付かないこともあります。
しかし、皮膚が弱い人や何回も刺された場合は悪化する危険がありますから注意は必要です。
②アンドンクラゲ
「お盆を過ぎたらクラゲに注意」というのは、多くはアンドンクラゲのことを指しています。
最近では温暖化の影響で、お盆前にも確認されていますので注意が必要です。
通称「電気クラゲ」とも呼ばれており、刺されると電気ショックのようなビリっとした激痛を感じます。
重症になることはほとんどないものの、アンドンクラゲは水面に浮かんでいることが多いので、顔や上半身が刺されやすいケースが多い点に注意しましょう。
また、何回も刺された場合は重症化する場合もあるため、甘く見てはいけません。
③アカクラゲ
アカクラゲは名前の通り全体的に赤い色をしたクラゲで、長い触手が特徴です。
アカクラゲの触手には「刺胞」という小さな袋がたくさんあり、この中に「刺糸」という毒針があります。
刺されると激痛を伴い、ミミズ腫れや水膨れになります。
しかし、アカクラゲの毒はそこまで強くはないため、命に関わるほど重症になることはまずありません。
ただ、再び刺されてしまった場合には、アナフィラキシーショックによる呼吸困難を引き起こす危険があるため油断は禁物です。
死骸にも毒は含まれていますから、もしも浜辺で見つけても決して触ってはいけません。
④カツオノエボシ
カツオノエボシは見た目が美しい青色で非常にきれいですが、その姿とは裏腹に非常に危険です。
カツオノエボシも、通称「電気クラゲ」と呼ばれています。
刺されるとビリっとした激痛とともに赤くみみず腫れになり、ときには頭痛や呼吸困難、嘔吐、不整脈などを引き起こし、最悪の場合死亡する危険もある大変危険なクラゲです。
浜辺に打ち上げられていることがありますが、死骸でも毒針は発射されますから、美しいからといって絶対に触れてはいけません。
⑤ハブクラゲ
ハブクラゲはハブと同じくらいの毒を持つことから名前が付けられましたが、ハブ以上に毒性が強いともいわれています。
沖縄や奄美などの南海に生息するクラゲで、ほぼ無色透明なので見つけにくいのが厄介です。
刺されると激痛とともにミミズ腫れになり、呼吸困難、細胞壊死、意識障害や心肺停止になる危険があります。
豆知識その②クラゲが多くなる時期は?
そもそもクラゲは年中海に生息しているのですが、時期によっては大量発生します。
クラゲが多く出現する時期は、一般的には「お盆明け~10月頃」くらいだといわれています。
原因としては、この時期にクラゲが大人になるそうで、子供時代のクラゲというのは海底の岩にくっついているんです。
それが、大人になると固定が外れて一斉にプカプカと浮かびだすんですね。
そのため、お盆明けくらいになると一気にクラゲが多くなるというわけなんです。
しかし多く出現する時期はあくまでも一般的な目安ですので、その年の気候や海の状況によっても変わってくると思われます。
おわりに
クラゲは種類にもよりますが、刺されると重症化する場合もあって危険なことが分かりましたね。
また、
「お酢はクラゲの種類が断定できない場合には、むやみに使用してはいけない」
「お酢はハブクラゲとアンドンクラゲには有効」
「お酢はカツオノエボシには厳禁」
ということも分かりました。
しかし怖いですね。
とにかくお盆くらいになったら、海には入らないことが身を守る大前提なのかもしれません。
ラッシュガードなどを着て、なるべく肌の露出を抑えることも重要かと思います。
最近では、クラゲよけのクリームというものが売っているようですね。
お盆前までなら大丈夫だという保証はないですから、「念には念を」ということで、こういったアイテムを活用するのも一つの手だと思います。
では今回はこのへんで。
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