あなたがオートロック付きのマンションに住んでいると、荷物の受け取りで困ったことはありませんか?
「再配達の紙がポストに入っていてイライラした」
「在宅中でもインターホンに何度も出ないといけない」
――そんな経験をした方も多いでしょう。
最近は玄関先に荷物を置く「置き配」が広がりつつあります。
しかし、オートロックのある建物では簡単に置き配できないのが現状です。
そこで注目されているのが「国交省が進める共通システムによる支援」と「Amazonが提供する置き配サービス」です。
どちらも再配達を減らし、私たちの暮らしを便利にしようとしています。
ただし「配達員が自由にオートロックを開けられるようになる」と聞けば、防犯面で不安を感じる方もいるはずです。
この記事では、オートロック置き配の仕組み、国交省とAmazonの取り組み、防犯リスク、そして安心して使うための具体的な対策をわかりやすく解説します。
あなたのマンションにこの仕組みが導入される未来を考えながら、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
オートロックでの置き配とは?Amazonも導入
オートロックでの置き配とは、マンションの玄関ロビーで止まるはずの配達員が、建物内に入って各部屋の玄関先まで荷物を届け、置いていく仕組みを指します。
便利に聞こえますが、すべてのマンションで可能なわけではありません。
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オートロックは不審者の侵入を防ぐための仕組み
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配達員は住人ではないため、通常は自由に入れない
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結果として、置き配を希望しても不在なら再配達になる
このような課題があるため、国や企業が解決策を探しているのです。
Amazonでは「Amazon Key(アマゾン・キー)」というサービスを導入しています。
これは配送ごとに認証を受けた専用アプリを使い、配達員がオートロックを解除できる仕組みです。
Amazon Keyの特徴は以下の通りです。
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管理会社やオーナーの承認が必須
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配達員は認証を受けた商品に限りオートロックを解錠
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玄関先まで荷物を運び、在宅でも不在でも受け取り可能
このようにAmazonはすでに現実的な取り組みを進めており、国交省の政策とも連動する可能性があります。
国交省がオートロック置き配を支援へ
国土交通省は、物流業界の人手不足を解消するために「共通システム」を支援すると発表しました。
この仕組みができれば、異なる宅配業者でも同じ方式でオートロックを解錠できるようになります。
背景には次のような事情があります。
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宅配便の数は年々増加し、2024年度には過去最多を更新
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ドライバーの時間外労働が制限され、人手不足が深刻化
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再配達は大きな負担であり、CO2排出の増加にもつながる
国交省はこれを解決するため、2026年度の導入を目指しています。
具体的な施策は以下です。
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共通システムの開発費用を国が補助
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宅配業者とマンション管理組合の合意を促進
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配送データや伝票番号の統一化を検討
このように国交省の取り組みは「再配達ゼロ」に近づけるための大きな一歩となります。
Amazon置き配の安全性は?国交省との違い
Amazonと国交省の取り組みは似ているようで違いもあります。
Amazon Keyの特徴
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Amazonが委託する配達員のみが利用可能
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専用アプリで1件ごとに認証を受けて解錠
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セキュリティ体制が明確に整備されている
国交省の共通システムの特徴
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複数の宅配業者が共通で利用できる
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伝票番号を入力する方式を想定
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仕組みはまだ検討段階で、仕様が固まっていない
この比較からわかるように、Amazonはすでに実運用を進めていますが、国交省の仕組みは「誰でも利用できる汎用的な方式」を目指している段階です。
つまり、Amazonは実用性、国交省は公平性を重視していると言えるでしょう。
オートロック置き配の防犯リスク
便利さの裏側にはリスクも存在します。
代表的な懸念点は以下です。
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不審者が配達員を装って侵入する可能性
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入居者以外の出入りが増えることによる安心感の低下
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荷物の盗難やプライバシーの侵害
特にマンション住民にとっては「知らない人が自由に出入りする」という点が不安につながります。
また、仕組みが複雑になれば「認証が突破される」リスクもゼロではありません。
こうした課題に対して、どのような対策を取るかが今後の焦点になります。
防犯リスクと対策5選
防犯上の課題を解決するには、次の5つの対策が有効です。
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監視カメラの設置
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共用部や玄関に設置し、不審な動きを抑止
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配達員の本人確認強化
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IDカード提示や専用アプリで確認
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マンション管理組合の合意形成
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住民の不安を解消するために事前に合意を取る
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住民への情報共有
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新しい仕組みの内容や利用ルールを周知
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認証技術の活用
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Amazon Keyのように一件ごとに認証する仕組みで安全性を担保
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これらを組み合わせることで、利便性と安心を両立できます。
まとめ
オートロック置き配は、再配達の削減や生活の利便性向上に大きな可能性を秘めています。
国交省は共通システムによる支援を進め、Amazonはすでに実用化されたサービスを提供しています。
しかし、防犯リスクがある以上、住民の理解や対策が欠かせません。
監視カメラや本人確認の強化などを組み合わせれば、安全と快適さの両立が可能です。
これからの数年で、オートロック置き配は私たちの暮らしに欠かせない仕組みになるかもしれません。
今後の動きに注目していきましょう。
投稿者プロフィール

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元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。
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