世の中のこと

置き配 標準で盗難急増?宅配の新ルール検討と盗難対策5選

「荷物を玄関前に置いておいてもいいですか?」

――これからの宅配では、こんな確認すらなくなるかもしれません。

国土交通省が、宅配便の標準ルールを見直し、「置き配」を基本サービスにしようとしています。

これにより、手渡しでの配達を希望する場合は、追加料金が必要になる可能性もあるといいます。

しかし、置き配が当たり前になることで「盗難が増えるのでは?」と不安に思う方も少なくありません。

SNSやヤフコメにも、

「盗まれたことがある」

「人目につかない場所に置かれて困った」

という声が多く集まっていました。

便利さの裏に潜むリスク。

今回の記事では、置き配が標準化される背景や盗難リスクの実例、防ぐための対策方法まで、5つのポイントに分けてわかりやすく解説します。

今後、誰もが他人事ではいられないこのテーマを、一緒に考えていきましょう。

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置き配が標準に?宅配の新ルール検討

国交省が制度見直しを検討中

国土交通省は、宅配便のルールを定めた「標準運送約款(やっかん)」を見直す方針を示しました。

これは、宅配業界の人手不足や再配達の増加に対応するためで、将来的には「置き配」を基本とする方向で議論が進んでいます。

  • 再配達の削減が急務となっている

  • 現行制度では置き配は明確に定められていない

  • 有識者会議を設けて今年中に方向性をまとめる予定

この見直しが進めば、宅配便の初期設定は「置き配」になり、対面での受け取りは追加料金が発生する可能性も出てきています。

在宅でも玄関前に置くのが基本に

現在は在宅中にインターホンが鳴れば、直接受け取るのが普通です。

しかし見直しが実現すれば、たとえ家にいたとしても、荷物は「玄関前にそっと置かれる」という形が基本になります。

これは、

  • 配達員の時間短縮

  • 利用者の非接触受け取りニーズ

などを背景にしており、コロナ禍以降で広がった「置き配文化」をさらに定着させようという動きです。

追加料金で手渡し希望も可能に

一方で、どうしても対面で受け取りたい場合には「追加料金」が必要になる案も出ています。

この制度は、タクシーで深夜料金がかかるように、「人件費を反映させた価格」として導入が検討されています。

しかし、ヤフコメでは以下のような懸念の声が多数あります。

  • 「対面受け取りが有料っておかしくない?」

  • 「置き配の盗難が増えてるのに、追加料金は納得できない

こうした不安をどう解消するのか、国や事業者の説明が求められています。

置き配で盗難急増?ヤフコメに不安の声

「人目がない場所に置かれて心配」

実際に、置き配に不満を感じた経験がある人は少なくありません。

とくに多いのが「人目のない場所に置かれることがある」という声です。

ヤフーコメントにはこんな声が寄せられています:

  • 「うちは道路から見えない場所に玄関があるのに、勝手に置かれて怖かった」

  • 「通行人から丸見えの場所に置かれていた」

こうしたケースでは、盗難やいたずらのリスクが高まるため、不安の声が増えています。

「置きっぱなしで盗まれたことがある」

すでに置き配による盗難被害にあった人も増えています。

  • 「家に帰ったら荷物がなかった」

  • 「届いたと通知があったのに、実際にはなかった」

という体験談がSNS上でも多く投稿されています。

とくに人通りの多い地域や、玄関の外が見えづらい構造の住宅では、標的になりやすい傾向があります。

「手渡し有料化なんておかしい」の意見も

手渡しを希望する場合に追加料金を取るという考え方には、多くの反発が出ています。

  • 「受け取りを希望する側が損をするのは理不尽」

  • 「高齢者や体の不自由な人のことを考えていない」

このように、利用者の選択肢を狭めるような変更には慎重さが求められます

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置き配の盗難実例がSNSで話題に

防犯カメラに映った犯人の姿

最近では、防犯カメラに荷物を盗む犯人の姿が映っていたという投稿が増えています。
たとえば、

  • 配達直後に、通行人が荷物を持ち去る様子

  • 敷地へ侵入して盗む様子

といった映像が拡散され、多くの人に衝撃を与えました。

宅配ボックスが狙われたケースも

置き配だけでなく、宅配ボックスが壊されて荷物を盗まれたという被害もあります。

鍵付きでも、簡単にこじ開けられてしまう場合もあり、完全な防止策とは言えません。

「何も届いてないのに届いたことに」の被害

中には、置き配されたこと自体が証明できないケースもあります。

  • 配達完了通知は来たが、荷物が見当たらない

  • 配達員側も「置いた」と主張している

このような状況では、利用者が泣き寝入りせざるを得ないケースもあり、制度としての問題点が残ります。

なぜ今「置き配 標準化」なのか?

ドライバー不足が深刻な理由

物流業界では、2024年問題と呼ばれる働き方改革によって、ドライバーの労働時間が制限されました

その影響で、配送件数がこなせず人手も追いつかないという現実があります。

  • 高齢化による人手不足

  • 働き方改革で労働時間が短縮

  • 効率化しないと物流が破綻する恐れ

こうした背景が、置き配推進の強い動機になっています。

再配達率が減らない現状

国交省は「再配達率6%」を目標に掲げていますが、現実は10%前後にとどまっています。

  • 利用者の不在が多い

  • 配達時間指定でも再配達になることが多い

  • 配達員の疲労・精神的負担が増大

このままでは、ドライバーの離職も増えかねません

効率化と安全の両立が課題

「効率化のためには置き配を進めるべき」

一方で

「盗難や不安を無視してはいけない」

――このバランスこそが、今もっとも難しい課題です。

制度改正にあたっては、

  • 消費者の安全を守るためのルール整備

  • 事業者の責任範囲の明確化

  • 防犯対策への補助や支援

といった視点が必要になるでしょう。

置き配の盗難を防ぐ方法5つ

①宅配ボックスを使う

盗難防止には、鍵付きの宅配ボックスの利用がもっとも効果的です。

  • ポスト一体型の簡易タイプから大型の据え置き型まで

  • マンションなら備え付けのものを活用する

価格はややかかりますが、安心感は格段に上がります

②置き場所を指定する

配達アプリや通販サイトでは、置き配の場所を指定できるサービスもあります。

  • 裏口や物置の陰など、外から見えにくい場所を選ぶ

  • 家族やご近所と協力して「受け取り代行」も活用する

指定しないと、配達員の判断で置かれるため注意が必要です。

③防犯カメラを設置する

最近では、スマホと連動する防犯カメラが手頃に購入できるようになっています。

  • 不審者への抑止効果

  • トラブル時の証拠記録

の両面で役立ちます。

④対面受け取りの選択肢を残す

制度が変わっても、「対面受け取り」を選べるようにしておくことが大切です。

  • 高価なものや食品などは、できるだけ直接受け取る

  • 有料になる場合は、配送料とのバランスを考える

「すべて置き配」は避けたいところです。

⑤家族やご近所と連携する

不在が多い家庭では、家族や近隣との連携も防犯に役立ちます。

  • 不審者情報を共有する

  • 留守中に預かってもらう関係性づくり

小さな協力で、大きな被害を防げます。

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まとめ|便利さと安全のバランスが大切

置き配の標準化が進むことで、再配達が減り、配達員の負担は軽くなるかもしれません。

しかしその一方で、盗難や誤配、トラブルといったリスクは確実に増えていきます。

私たち利用者が安心してサービスを使えるようにするには、

  • 置き配のリスクを正しく知る

  • 自宅の環境に合った対策を講じる

  • 行政や事業者が柔軟な対応をする

といった、両者の歩み寄りが必要です。

「便利さだけを追い求めた未来」ではなく、「安心して使える未来」を選ぶために、今こそ真剣な議論が求められています。

投稿者プロフィール

ベビーカステラ
元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。

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