化学物質過敏症とは？なぜなるのか発症原因や予防対策についても

こんにちは。

今回は、「化学物質過敏症とは？なぜなるのか発症原因や予防対策についても」というテーマについてです。

最近とくに「化学物質過敏症」という言葉をよく目にするようになり、被害に遭っている人がじわじわと増えているようにも感じています。

なった人にしか分からない、かなり辛い症状のようですね。

柔軟剤や洗剤、香水などの匂いによる体調不良は「香害」とも呼ばれていますが、化学物質過敏症は誰にでも起こりうるものですから、もしも予防対策があるのなら知っておきたいものです。

今回は、化学物質過敏症の発症原因や予防対策などについてご紹介したいと思います。

化学物質過敏症とは？

そもそも、化学物質過敏症とは一体何なのでしょうか。

調べたところ、以下のことが分かりました。

さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ、化学物質過敏症（Chemical Sensitivity=CS）。
重症になると、仕事や家事が出来ない、学校へ行けない…など、通常の生活さえ営めなくなる、極めて深刻な“環境病”です。

化学物質過敏症は、何かの化学物質に大量に曝露されたり、または、微量だけれども繰り返し曝露された後に、発症するとされています。

化学物質への感受性は個人差が大きいため、同じ環境にいても発症する人としない人がいます。

引用：化学物質過敏症支援センター (cssc.jp)

化学物質過敏症はさまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ症状のことを指し、重症になると日常生活や仕事に支障を及ぼすほど深刻化してしまう『環境病』であることが分かりました。

微量を数回程度なら発症しないかもしれませんが、大量に化学物質を曝露したり微量の化学物質を繰り返し曝露し続けると発症すると言われているのですね。

化学物質過敏症の発症原因は？

化学物質過敏症の発症原因は、半数以上が「室内空気汚染」です。

また、職業上で扱う「有機溶剤」、なかには「ごみ処理施設による大気汚染」なども化学物質過敏症の発症原因とされています。

化学物質過敏症（CS）の発症原因の半数以上が、室内空気汚染です。
室内空気汚染による健康影響は、「シックビル症候群」「シックハウス症候群」とも呼ばれています。自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物（VOC）などが、室内空気を汚染するのです。
建築物自体だけでなく、室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙なども室内汚染を引き起こし、CSの発症原因になります。

（中略）職業上扱う有機溶剤なども、CSの発症原因になります。パーマ液や合成洗剤（シャンプー）を扱う美容関係、消毒液を扱う医療関係、化学関係、印刷関係などで働く方々が発症するケースが目立っています。
そのほか、ごみ処理施設による大気汚染で、多くの周辺住民が発症したケースもあります（「杉並病」など）。

引用：化学物質過敏症支援センター (cssc.jp)

具体的な化学物質の種類は以下の通りです。

＜発症者の９０％以上に症状が出るもの＞

・家庭用殺虫

・殺菌

・防虫剤類

＜発症者の８０％以上に症状が出るもの＞

・香水などの化粧関連用品類

・衣料用洗剤類

・防臭

・消臭

・芳香剤類

・タバコの煙

・シャンプーなどボディーケア用品類

・灯油などの燃料類

・ペンなど筆記用具類

・印刷物類

※横浜国立大学・糸山景子氏らが、ＣＳ支援センターの発症者４８８名（回答者２７８名）に行ったアンケート結果より

引用：化学物質過敏症支援センター (cssc.jp)

化学物質過敏症に苦しむ実際の声

化学物質過敏症に苦しむ実際の声を集めてみました。

一部ご紹介します。

頭痛や吐き気、胃痛といった症状は次第に激しくなり、ある日突然自宅の衣類や寝具のわずかな匂いにも耐えられない状態に。

医師からは「化学物質過敏症」と診断され、マスクを何枚も重ねなければ外出できなくなった。

化学物質過敏症で辛いよ〜

お母さんが間違えていつもと違う柔軟剤使っちゃたから匂い強くて頭が痛いし、吐き気もする。香水とかも頭痛くなっちゃうから使えないし、しんどいよ〜

ワク臭、嘘やろ！と思っていたが、

母親(4回接種)ほんまに臭い。

化学物質過敏症の私はほんまに辛い

危篤時以外会いたくない。

臭いのと化学物質過敏で会いたくない。

今日は人の柔軟剤の香りでかなり化学物質過敏症症状でた。呼吸困難、頭痛、思考停止、吐き気など。死ぬかと思った。この病気、人との繋がりもなくなる想像を絶する生き地獄。でも今や13人に1人が発症する。危険な物質を入れた香料、洗剤や柔軟剤を、国が規制してほしい。辛い人を増やしたく無い。

化学物質過敏症。目に症状が出る。本当に切なくなる。それをからかわれても辛い。でも、前向きに生きる。

化学物質過敏症、なってしまったら本当に辛いです。

私はレノアビーズに天敵レベルに反応してしまい地獄を見ています

遭遇したら頭痛＋頭がボーッとして思考停止状態になり蕁麻疹が出て本当に困っています。

他人の服やスーパーの商品にまで移香するなんて本当に異常事態だと思います。

香害もだけど化学物質過敏症に除草剤や農薬の散布は本当にきつい。田舎に帰省するなり熱中症の様な症状(頭痛、吐き気、明るさの刺激が辛い、嘔吐、胃が全く働かず何も受け付けない)でダウンしてしまった…

点滴で少し戻ったけど、外に出るたびにすぐしんどくなって全くレジャーどころではない

化学物質過敏症の予防対策は？

化学物質過敏症を発症しないためには化学物質にできるだけ曝露されないよう、より安全な生活習慣を心がけることとして、具体的な予防対策は以下の通りとなっていました。

【具体的な予防策】
・室内空気を汚さない（換気の励行。噴霧式・スプレー式殺虫剤、芳香剤、消臭剤は使用しない。蚊取り線香は使用しないか短時間に限って使用。衣類防虫剤は使用しないか密閉容器中で使用。あらゆるスプレー類は使用しないか戸外で使用）

・食品は安さだけでなく安全性にも注意を

・合成洗剤はやめて石けんに

・住宅の新築・改修・改装は特に注意

・「あれば便利」程度で、なくても良いものは使わない

・家庭だけでなく、職場、学校・幼稚園などでも同様に

・適度な運動で汗をかいてください

引用：化学物質過敏症支援センター (cssc.jp)

化学物質過敏症は他人事ではない

化学物質過敏症の発症者数は、成人を対象に行った調査では全国で約７０万人と推計されており、子どもも含めますと約１００万人にのぼると言われています。

症状は、頭痛や吐き気、動悸や不眠など多岐にわたりますが、医療機関にかかったとしても『化学物質過敏症』と正しく診断してもらえるとは限らず、「原因不明」「精神疾患」「更年期障害」などと診断されてしまっている人もいることを考えると、実際にはもっとたくさんの人が化学物質過敏症に苦しんでいるものと思われます。