「また高齢者が運転する車で死亡事故が…」そんなニュースが後を絶ちません。
2025年6月、長野市で91歳の男性が運転する車が店舗の外壁に突っ込み、助手席に乗っていた84歳の妻が亡くなるという痛ましい事故が起きました。
このニュースは多くの反響があり、
「なぜやめないのか?」
「どうしたら止められるのか?」
という声が数多く寄せられています。
実際、高齢者の運転による事故は年々増加しており、家族や社会全体で大きな問題となっています。
ですが、「なぜやめないのか」という問いの裏には、単純には片づけられない高齢者たちの想いや現実があります。
今回の記事では、「高齢者が車の運転をやめない理由」を5つに分けて、わかりやすく解説していきます。
ご覧になれば、家族としてどう向き合うべきか、社会として何を変えるべきかが見えてくるはずです。
もくじ
高齢者運転 やめない理由1:免許が自立の象徴
高齢者にとって運転は、自立している証そのものです。
特に長年ハンドルを握ってきた高齢者にとって、免許証はただのカードではありません。
「自分の足で生きている」という自信や誇りの象徴なのです。
・「運転しないと男じゃない」と語る高齢者もいる
・免許返納は「老いを認めること」と感じ、心理的に強い抵抗がある
・運転できる=まだ元気という世間のイメージが残っている
今回の長野市の事故では、91歳という年齢でなお運転していた背景に、自立心や誇りの気持ちがあった可能性も否定できません。
【ヤフコメの声】
「亡くなった奥様も断れなかったのでは…」
「自分で生活している証が運転なんだろうけど、危険すぎる」
高齢者運転 やめない理由2:交通が不便すぎる
公共交通の不足が、高齢者に運転をやめさせないというのも大きな要因です。
特に地方ではバスや電車の本数が極端に少なく、日常生活を送るうえで車がないと成り立たない地域も少なくありません。
・最寄りのスーパーまで車で15分以上かかる高齢者が多い
・バス停までも遠い
・病院への通院も家族の送迎なしでは困難
・交通弱者への支援制度がまだまだ不十分
長野市も決して交通が便利な都市とは言えません。
事故を起こした高齢男性も、日用品の買い物などで日常的に車を使っていた可能性が考えられます。
【ヤフコメの声】
「免許返納しろと言っても、うちの地域じゃ生活できなくなる」
「地方を知らない都会の人にはわからない不便さ」
高齢者運転 やめない理由3:運転に自信がある
「自分だけは大丈夫」という思い込みが事故を招きます。
高齢者の中には、「運転歴が長い=安全運転できる」と信じて疑わない人もいます。
加齢による認知や反射の衰えを実感していない、あるいは認めたくない気持ちが強いのです。
・事故歴がないことを過信し、返納を拒否する例が多い
・家族の助言に耳を貸さない傾向がある
・運転テストの結果を軽視する高齢者も少なくない
「俺は毎日運転してるから大丈夫だ」と言い張る高齢者も珍しくありません。
【ヤフコメの声】
「家族がやめろって言っても『俺は平気』の一点張り」
「何回も説得したけど怒鳴られて終わった」
高齢者運転 やめない理由4:生活費やプライドの問題
お金の負担とプライドも返納の壁になっています。
タクシーや買い物代行など、車に代わる手段は高額で、年金だけで生活している高齢者には現実的ではありません。
また、運転をやめることで「負けた気がする」と思う方も多くいます。
・週1回の買い物代行でも月1万円以上かかるケースあり
・「もうダメなのか」と落ち込む高齢者が多数
・家族が言い出すと「見下された」と受け取ることもある
「もう運転はやめて」と言った瞬間に、父が目をそらして何も話さなくなった。という体験談も寄せられています。
【ヤフコメの声】
「父はプライドが高くて絶対に返納しない」
「経済的にタクシーなんて無理だと逆ギレされた」
高齢者運転 やめない理由5:制度と家族の限界
国の制度や家族だけでは限界があるのも事実です。
今の制度では高齢者に自主的な返納を求めるしかなく、強制する仕組みがありません。
一方で家族も日常的に支える余裕がなく、結果的に「運転させるしかない」という選択になってしまうのです。
・免許更新には認知機能検査があるが通過すればOK
・家族が介護や送迎を日常的に担うのは困難
・警察に相談しても「本人が認めなければ…」で終わることも
高齢の父が免許返納を拒否し、家族が悩んだ末に放置していた結果、事故が起きてしまったという実例もあります。
【ヤフコメの声】
「法律で返納を義務化してほしい」
「家族に押しつけるのは限界。国が動いて」
【まとめ】高齢者運転の問題は複雑で放置できない
高齢者が運転をやめない理由は、単に“頑固だから”ではありません。
自立したい気持ち、交通の不便さ、経済的な事情、プライド、そして制度の不備と家族の限界――
それぞれに深い背景があります。
今後は、個人や家族だけでなく、社会全体で支える仕組みが不可欠です。
免許返納の支援制度、地方の交通インフラの整備、強制的な免許取り消しのルールづくりなど、本質的な対策が求められています。
一人でも命を失わないために、今こそ真剣な議論と行動が必要です。
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投稿者プロフィール

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元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。
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