「高校無償化で私立高校も授業料が安くなるから、お金の心配はなくなる」
と思っている方はいらっしゃいませんか?
実は授業料が無償になっても、私立高校に通うには他にもさまざまな費用がかかるのです。
特に地方では通学時間や費用の負担が大きく、「無償化で将来の選択肢が広がった」とは感じられない家庭も少なくありません。
ヤフーニュースによれば、秋田県に住む高校1年生の田中さんは、憧れの選手がいる私立高を目指しましたが、授業料以外にかかる費用の多さや通学の難しさから進学を断念しました。
地方では私立高校の数自体が少なく、選択肢が限られる現実もあります。
今回の記事では「高校無償化 私立高校 授業料以外の負担5選」と題し、授業料以外に必要な費用を具体的に解説します。
ご覧になることで、「授業料が無料になる=完全に負担ゼロ」ではない現実を知り、将来の進学を考える参考にしていただけますと幸いです。
もくじ
高校無償化 私立高校で授業料以外に必要な費用
授業料の負担が軽くなっても、私立高校では次のような費用が必要になります。
授業料以外の負担を理解しないまま入学すると、家計に大きな負担がかかり進学を後悔する可能性があります。
秋田の田中さんのように、授業料は安くなっても他の費用が重く、進学を諦めざるを得ない家庭があります。
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施設使用料
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通学費用(定期券・下宿代)
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部活動関連費用
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教材や制服代
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入学金や寄付金
これらは私立高校に通う多くの家庭が直面する負担です。
無償化によって「負担が限りなくゼロ」というイメージが広がっていますが、実態としてはこのような費用が必要であることをしっかり理解しておく必要があります。
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▶️ 高校無償化の最新情報【2025年版】対象条件や変更点は?
高校無償化 私立高校:①施設使用料とは
私立高校では、施設を使うための「施設使用料」が授業料以外に必要です。
私立は設備が整っている場合が多く、その維持費を生徒側も負担する仕組みになっています。
施設使用料は年間数万円から10万円を超える場合もあり、授業料とは別に支払い義務があります。
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体育館やグラウンドなど校舎の維持費
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特別教室(音楽室、美術室、理科室など)の整備費
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校舎の冷暖房費や修繕費
免除制度がある学校もありますが、条件は「世帯年収〇〇万円以下」など厳しい基準が設けられていることが多いです。
地方の家庭では、施設使用料の負担感は授業料に次ぐ大きな出費になります。
高校無償化 私立高:②通学費の負担
授業料が安くなっても、通学にかかる費用は自己負担です。
特に地方では私立高校が少なく、自宅から遠い学校に通うため通学費が高額になります。
秋田の田中さんは、片道1時間半以上かかるため定期券代や時間の負担を考え、進学を断念しました。
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公共交通機関を使う場合の定期代は月1万円以上になることも
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朝練などで始発電車を使う必要があり、交通費が割高になる場合もあります
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遠方の場合は下宿やアパートを借りる必要があり、家賃や光熱費など毎月数万円の出費が加わる可能性もあります
このように、授業料以外に通学費だけで年間数十万円かかることもあります。
進学前に交通費や下宿代の見積もりを必ず行うようにしましょう。
高校無償化 私立高:③部活動の費用
私立高校は部活動に力を入れている学校が多く、そのぶん費用負担も大きくなりがちです。
強豪校では大会出場や遠征が頻繁にあり、保護者負担が膨らみやすいです。
田中さんのように陸上部を志望する場合、シューズ・スパイク代、練習用具、合宿費、遠征交通費などが必要です。
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スポーツ用品:スパイク、ユニフォーム代で年間5万円以上
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合宿や大会参加費:遠征が多い部活だと1回の遠征で2万円以上かかる場合も
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部費や活動費:月2,000円~5,000円を集める部もあります
このように部活動を続けるだけで、授業料と同等以上の年間費用が発生する場合があります。
部活を続ける際には、おおよその必要な費用を調べておきましょう。
高校無償化 私立高:④教材・制服代
私立高校の教材や制服代は、公立よりも高額になりやすい特徴があります。
私立は独自のカリキュラムを導入していることが多く、指定教材が多かったり、制服が高級だったりします。
公立の制服代が5万円程度に対し、私立は10万円を超えるケースもあり、教材も年間数万円かかる場合があります。
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指定教科書や副教材の購入費用
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制服や体育着の購入費
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英検や漢検など学校指定の検定受験料
これらの費用も授業料以外にかかるお金です。
中古の制服を活用したり、支援制度があるか確認するなど、少しでも負担を減らす方法を探しましょう。
高校無償化 私立高:⑤入学金や寄付金
授業料は無償または軽減されても、入学時に必要な費用は別です。
入学金は「入学する権利」を得るための費用で、支払いが免除されるケースは少ないです。
入学金の平均は約16万円で、これに加え寄付金を求める私立もあります。
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入学金:16万円前後を初年度に支払う必要がある学校が多いです
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寄付金:学校によっては1口〇万円、2口以上を推奨されるケースもあります
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PTA会費や冷暖房費など初年度にまとめて支払う費用も
寄付金は「任意」と書かれていても、実質的には支払いを断りにくい雰囲気があり、家庭の負担になります。
こうした費用があることを知ってから進路を選ぶことが大切です。
まとめ 高校無償化の落とし穴
授業料の無償化は確かに大きな負担軽減になりますが、「授業料ゼロ=完全にお金がかからない」わけではありません。
施設使用料、通学費、部活動費、教材・制服代、入学金や寄付金など、多くの家庭が想像以上に出費を強いられています。
特に地方では通学に時間やお金がかかりやすく、制度の恩恵を十分に受けられないケースが目立ちます。
無償化を前提に進路を決める際には、授業料以外の費用も必ず把握し、家計としっかり相談することをおすすめします。
選択肢を狭めないためにも、情報を集めて準備を整えていきましょう。
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投稿者プロフィール

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元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。
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