こんにちは。
今回は、「無縁仏と永代供養の違いは?身寄りのない遺体増加で無縁仏が急増の背景」というテーマについてです。
近年、身元は分かるものの引き取り手のない遺体、いわゆる「無縁仏」が増えているといいます。
もしも身寄りがない人が亡くなって、更にはその人が金銭的余裕もなかった場合、火葬などの費用は生活保護費の一部、つまり税金で賄われるのですが、2023年9月に国が公表したデータによりますと、その費用の総額が初めて100億円を超えたというから驚きです。
なぜこんなにも「引き取り手のない遺体」が増えてしまったのでしょうか。
また、無縁仏と永代供養の違いについても気になりましたので、今回はそれらのことについてご紹介したいと思います。
もくじ
無縁仏と永代供養の違いは?
まずはじめに、無縁仏と永代供養の違いについてです。
無縁仏は、親族を含めて誰も供養する人がいない場合の仏様を指します。
墓石の管理をする親族がいないために、お墓の管理費が支払われずにお寺が負担をします。
また、お寺や霊園などにお墓があっても、誰も供養に来ていなかったり、誰がお墓を継承しているのか分からなかったりする場合も無縁仏とされています。
永代供養と無縁仏の違いとしては、お墓を継承できなくなってしまった場合に、事前に長時間の供養をお寺に依頼しているかどうか、もしくはお墓の面倒を見る人がいるかどうかという点が挙げられます。
引用:永代供養とは?似ている単語や違いをわかりやすく解説 - KOBOLabo (breezegarden-kobo.net)
無縁仏は、家族や親族を含めても誰も供養する人がいない場合の仏様を指し、永代供養は誰も供養をする人がいないことを事前に把握し、長期間の供養をお寺などに依頼していたり、お墓の面倒を見る人はいるという状態のことを指すのですね。
身寄りのない遺体が増加で税金負担の葬儀が急増?
近年増えている、身元はわかるものの、引き取り手のない遺体。横須賀市役所で見せてくれたのは、生活保護を受けていた一人暮らしの高齢者宅から見つかった遺書。『私 死亡の時 15万円しかありません 火葬 無縁仏にしてもらえませんか 私を引取るひとがいません』。
(中略)市で火葬したということだが、実は故人に頼れる身寄りがなく、金銭的余裕もない場合、火葬などの費用は生活保護費の一部で賄われる。つまり、税金。9月に国が公表したデータによると、その総額が初めて100億円を超えた。
横須賀市の庁舎内には、引き取り手がない約200人の遺骨が保管されている。親族と連絡がつかず、一定期間を過ぎれば無縁納骨堂に納められる。
(中略)親族が引き取りを拒む理由は、親族も生活に困窮し葬儀費用がないこと、遠方に住んでいたり遺族も高齢化したりして体力的に困難なこと、長きにわたり「疎遠状態」にあること、親族間の感情的な面、などがあるという。
配信
引用:「無縁仏にしてもらえませんか」 “身寄りの無い遺体”が増加 税金負担の葬儀に反対の声も 理想の弔い方は(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
ヤフコメの反応は?
上記のニュースに対して、世間からはどのような反応があったのでしょうか。
一部ご紹介します。
最近、独身者が増えています。誰がお葬式するのでしょうか?遺骨は法律的に管理が大変です。皆さんの意識が変わってお骨として残さず灰になるまで焼ききって自然に返せばお墓も納骨堂もいらない。どうしても手元に残したければ灰の状態で少し残し、供養が終わったら自然に返せば良いと思います。
去年、亡くなった父から1度だけ名前を聞いたことのある遠縁の方が亡くなりました。
その方の葬儀代や供養代などだけでなく、その方の奥様やお子さんが 先に亡くなっており墓地もあり位牌もいくつかありました。仏壇や借家の整理も含めると数百万になるとのことで、さすがに数百万の費用を出せませんでした。なんとかしてあげたい気もありましたが、気持ちだけではどうにもなりません。
無縁仏は火葬時に火力を上げて全て灰にすれば良い。(専門家に聞いたが可能らしい)
骨壷も要らんし、納骨堂、供養の費用もかからない。
そもそも無縁仏なんだから残しておく必要が無いと思う。
無縁でも供養して欲しい人は生前に費用負担した人だけにすれば良い。
一部の心ある方の努力や尽力でなんとかできる問題ではなくなっている。身寄りがない、近くに頼れる親族がいない等はもはや当然の世の中だとして、これからのことを自治体も超積極的に考えていかなければ早晩善意も破綻する。
例えば議員のたいした成果も出ない海外視察に高額の税金を投入するなら一人暮らしが一人でも安心して亡くなれるシステム構築を官民一体となって取りかかるべきでは?私は大丈夫!なんてありえない。今を生きる我々皆が何かで直面する課題でもあるのだから。誰だってこんな悲しい最期を迎えたくないはず。
葬儀紹介業者が更に格安の10万円前後のプランを打ち出しているけれど、実はそれが嘘で他に費用、例えば安置料やお身体の保全料などなどがかかることを理解できていない人も多い。だから10万あれば火葬できる、更に健康保険の葬祭費で5万かえってくるから持ち出しは5万で済むと勘違いしているケースがあるが、生活保護の葬祭扶助ですら20万ちょっとの経費がかかるのだから10万で済むわけがない。
身寄りがないのが不幸みたいな昭和の考えって今は当てはまらないんじゃないかな。このまま行くと未婚の自分もそうなるんだが、核家族化したあと、自分が家族の最後の一人ってのも多いと思うよ。意外に良心的に自分の葬儀費残している人も居るんだったら、制度だけの問題じゃないか。あと、遺品なんかの圧縮も生前の課題だな。自分の場合、手帳なんかも全て電子化して、死後は寝具と冷蔵庫くらいしか残らないことになる。
このような状態は、私の様な就職氷河期の人が高齢者になる後20年ちょっと先には、もっと増えて来そうな気がする。
中々就職先も見つからない、就職しても超ブラック、そうなると結婚もままならない。
そうなると最期の看取り手はいない訳で…
幸いにも私は今は家族がいるが、この先の事なんて私自身にもわからない。
このまま何事もなく最期が迎えられれば、子供達に看取ってもらえるが、妻と離婚して子供達からも見放されてしまえば、私も同じ様になってしまうかもしれない。
とても恐い話しですね。
独身も多いし、結婚していても相手を見送れば一人、子供かいて葬式を出してくれる人は良いが、そんな人ばかりではない。
お墓があっても、継ぐ人がいなければ無縁仏になる。
独身が増えた今、何か対策を考えないと、大変かもしれない。
お墓も大変だから、残したくはないと思うが、残された方がどう思うかによる。
子供には、墓終いのお金を残そうと思ってます。
私も「おひとりさま」ですから、せめて永眠してからの亊を考えて、有名な 寺院の納骨堂を購入してあります、システムが良くて、火葬してもらったら 仲介業者に電話1本で、迎骨に来てくれて、寺院へ埋葬してもらえるように 頭がしっかりしているうちに、人様に面倒かけず、自分も安心です。
身寄りのない遺体増加で無縁仏が急増の背景
天外孤独な人もなかにはいると思いますが、そうではなくてたとえ独り身でも親族がいる場合もありますよね。
親族が引き取りを拒む理由として、上記の記事には
・親族も生活に困窮し葬儀費用がないこと
・遠方に住んでいたり遺族も高齢化したりして体力的に困難なこと
・長きにわたり「疎遠状態」にあること、親族間の感情的な面
などがあると書かれていました。
たしかに、疎遠でほとんど会っていないような親族がいたとして、亡くなったから遺体を引き取りに来てくださいと言われても、正直戸惑ってしまうのは当然のことだと思います。
気持ちの問題が一番ですが、「そうですか、分かりました」と言って、疎遠だった親族に何十万円もポンッと出せるような経済状況ではないですから。
このほかにも、身寄りのない遺体が増加しているのは、フリーターや生活保護受給者が増えたこと、年金が減額されていることなどで葬儀代その他を貯めることが出来ない人が増えていることも背景にあるのかなと思いました。
亡くなった時に、ある程度お金が残っていれば、もしかしたら引き取ってくれる場合もあるかもしれませんので。
また今後は、未婚者や子供を作らない夫婦が増加することで、より一層「身寄りのない遺体=無縁仏」は増えていくのではないでしょうか。
しかし、家族や子供がいるから安心というわけではなく、誰でも無縁仏になる可能性はあると思います。
私は子供が2人いますが、子供が絶対に私より長く生きるという確証はありませんし、この先ゴタゴタがが生じて家族に見放されてしまうかもしれない、主人に先立たれて独り身になった時に、まったく貯金ができないかもしれない。
そんなことを考えますと、「私は絶対大丈夫!」なんて言いきることはできませんね。
今は幅広い年齢層でインターネットが使えるようになっていますから、頭と体が元気なうちに色々調べて、周囲に迷惑をかけない最期が迎えられるよう、早くから準備をしておきたいと思いました。
では今回はこのへんで。