2025年は、私たちの生活に欠かせない食品や日用品の値上げが相次ぎ、「何をいつ買うべきか」迷う方も多いのではないでしょうか。
帝国データバンクの調査によると、2025年11月までに発表された値上げ品目は累計で2万34品目に達しました。
これは2024年の実績を60%上回る記録的な上昇です。
一方で、11月は値上げはわずか26品目と、比較的落ち着く「小休止の月」となっています。
この時期を上手に活用すれば、来年以降の出費を抑える“先手の買い方”が可能です。
そこで本記事では、実際に値上がる主要ブランドを確認しながら、「今のうちに購入しておくべき5つの商品」を具体的にご紹介します。
節約志向が高まる今こそ、確かな情報をもとに賢く行動するタイミングです。
もくじ
2025年11月値上げ商品一覧と全体傾向
11月は「小休止」も油断できない理由
2025年11月は、例年に比べて値上げ品目が大幅に減少しています。
帝国データバンクの調査によると、11月に値上げ予定の品目数は26品目。
4月の4,225品目に比べるとわずか1%未満で、まさに「一息つける時期」と言えるでしょう。
しかし、油断は禁物です。
値上げの勢いは落ち着いても、原材料費や物流コストの高止まりは続いており、多くの企業が「今後も段階的な価格見直しは避けられない」と発表しています。
つまり、11月は「一時的な休憩」に過ぎず、来年に向けたさらなる値上げ再開の前兆と見ることもできます。
特に酒類やお菓子、日用品などの“生活に密着した品目”が中心であり、年末に向けて出費が増える時期と重なるため、早めの対策が有効です。
2025年は過去最高ペースの値上げラッシュ
2025年は、これまでにない速度で値上げが進んでいます。
累計2万34品目という数字は、2024年を6割上回り、2023年以来の「2万品目超え」となりました。
背景には、次のような要因が挙げられます。
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世界的な原材料価格の上昇
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為替の円安傾向による輸入コスト増
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物流費・包装資材費の高止まり
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労務費や燃料費の上昇
特に、食品や飲料は価格に占める原料比率が高いため、影響が直撃しています。
企業努力で吸収できる範囲を超えた結果として、今年も「値上げドミノ」が起きているのです。
それでも11月が小休止となるのは、期初や年末商戦との調整を意識した「企業側の戦略的判断」が背景にあります。
食品編|11月に値上げされる主要メーカー一覧
アサヒビール|ウイスキー・テキーラが最大16%上昇
アサヒビールは、2025年11月1日出荷分から国産ウイスキーおよび輸入テキーラなど計26品目を値上げします。
対象商品には「ブラックニッカクリア」「リッチブレンド」「ディープブレンド」などの人気ブランドが含まれ、参考小売価格で約10〜16%引き上げられます。
主な要因は、包装資材や物流コストの上昇。国内外の輸送費が高止まりする中で、品質維持と供給安定のための価格見直しが避けられませんでした。
ウイスキー類は長期保存が可能なため、「値上げ前の今」がまとめ買いに最適です。
特に嗜好品として贈答需要が高まる年末前に確保しておくと、節約効果が大きくなります。
不二家|人気お菓子16品が最大15%値上げ
不二家も2025年11月1日出荷分から、「ミルキーチョコレート袋」や「アンパンマン」「ペコちゃん」シリーズなど計16品目を値上げします。
改定率は約5〜15%で、包装資材の高騰や物流費上昇が背景です。
企業努力によるコスト削減を続けてきたものの、限界を超えたための改定とされています。
お菓子は小さな値上げでも家計への影響が積み重なりやすく、特にお子さまのいる家庭では在庫確認をしておくと安心です。
秋冬限定商品も多い時期なので、値上げ前に購入しておくことで“おやつコスト”を賢く抑えられます。
日用品・サービス編|見落とせない11月の値上げ
久光製薬|サロンパスなど最大30%値上げ
久光製薬では、主力の鎮痛消炎剤「サロンパス」をはじめ、化粧品・不織布マスクなど27品目の価格を11月4日出荷分から引き上げます。
値上げ幅は約3〜30%。
医薬品や貼り薬は毎日のケアに欠かせないものが多く、価格上昇の影響が長期的に続く可能性があります。
とくにサロンパスのような常備薬は、消費期限が長いため「安いうちにまとめ買い」する価値が高い商品です。
湿布薬や冷却シートなども同様に、家族分を備えておくと安心です。
日本郵便|ゆうメール料金が一律10〜20円上昇
日本郵便は、2025年11月1日より「ゆうメール」の基本料金を改定します。
たとえば、150g以内の郵便物は180円→190円、250gは215円→230円、最大1kgでは360円→380円となります。
値上げ率は3〜7%程度ですが、書籍やCDなどを扱う通販事業者や個人販売者にとってはコスト増が続く形です。
もし定期的にゆうメールを利用している方は、10月中にまとめて発送しておくことで経費を抑えられます。
発送を多く行う副業者にとっても、見逃せないポイントです。
11月が「値上げ小休止」となる3つの理由
11月は値上げの波が落ち着く月ですが、その裏には明確な理由があります。
企業が戦略的に11月を“控えめな月”として位置付けている背景を整理してみましょう。
① 価格改定サイクルの影響(期初・半期ずれ)
多くの企業は、4月(期初)や10月(半期区切り)に価格改定を行います。
そのため、直後の11月は値上げサイクルの間にあたり、発表品目が減少する傾向があります。
これは「値上げをしない」わけではなく、タイミングの調整による一時的な静けさに過ぎません。
② 年末商戦への配慮(売上優先)
11月から12月は、年間を通して最も消費が活発になる時期です。
企業としては、この期間に価格上昇による購買意欲の低下を避けたいと考えます。
そのため、年末の売上を確保するために11月はあえて「値上げを控える」戦略を取る企業が多いのです。
これは消費者にとってもチャンスであり、価格据え置きのうちに買い物を済ませると節約効果が大きくなります。
③ 値上げ疲れ対策(消費者心理の保護)
2025年の前半から続く値上げの波により、消費者の「価格上昇疲れ」が広がっています。
企業はこの心理を考慮し、11月を「一時的な休息期間」と位置付けて購買意欲を維持する狙いがあります。
つまり、11月は“企業の戦略的優しさ”が働く月とも言えるのです。
今買っておくべき5商品リスト【賢く節約】
ここまでの情報を踏まえ、「11月に値上げされるもの」および「今のうちに備えておくとお得なもの」を5つ厳選しました。
1. ウイスキー・焼酎など嗜好品(まとめ買い推奨)
→ 長期保存可能。年末年始のギフト需要にも対応可能。
2. お菓子・チョコレート類(おやつのストックに)
→ 家族向け・子ども用に多めに確保すると家計が安定。
3. 貼り薬・湿布薬・冷却シート(常備用)
→ 医薬品は消費期限が長く、まとめ買いで実質値下げ。
4. 郵便・配送資材(副業・通販ユーザー向け)
→ ゆうメール改定前に、封筒や緩衝材も合わせて確保。
5. トイレタリー・洗剤・紙製品(じわじわ上昇中)
→ 細かい日用品ほど影響が長期化するため、早めの購入が有効。
これらを「11月中に少し多めに備える」だけで、年末年始の出費を2〜3%抑えることも可能です。
まとめ|11月は“静かな値上げ月”を賢く使おう
2025年11月は、表面上は値上げが落ち着く月ですが、実際には次の上昇波への「準備期間」とも言えます。
小休止の今こそ、冷静に必要なものを見極め、将来の支出をコントロールする好機です。
特に嗜好品・常備薬・日用品の3カテゴリは、今月中の購入が最もコスパの良いタイミングと言えるでしょう。
「買い控え」ではなく「先回りの買い方」で、2026年に向けて家計を守る一歩を踏み出しましょう。
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