「なぜ今、中国人の帰化者が急増しているのか?」
昨年、法務省が発表したデータによると、日本国籍を新たに取得した外国人(帰化者)のうち、中国出身者が初めて韓国・朝鮮を上回り、約3,100人で最多となりました。
しかも近年、ネパールやスリランカなど中韓以外の国の帰化者も倍増しており、日本の社会は静かに大きな変化を迎えています。
「これは移民なの?」
「治安は大丈夫?」
「日本人の雇用や制度に影響はないの?」
——SNSでも賛否両論の声が飛び交い、3600件以上のコメントが集まるほどの注目を集めています。
そこで今回の記事では、帰化者の背景や増加の理由、日本の制度の課題や今後の社会のあり方について、5つのポイントでわかりやすく解説します。
もくじ
帰化者数なぜ中国人が最多?背景を解説
2023年、日本で国籍を取得した外国人のうち、中国人が最多となりました。
これまで日本に帰化する人は、主に韓国・朝鮮出身者が中心でした。
しかし昨年、約3,100人の中国人が帰化し、韓国・朝鮮の約2,280人を上回ったのです。
法務省のデータでは、以下のような動きが見られます。
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韓国・朝鮮籍の帰化者数は減少傾向
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中国からの留学生や技能実習生の増加
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特別永住者(韓国・朝鮮系)の帰化が減少中
これにより、中国人帰化が初のトップとなりました。
ある中国出身の女性は「子どもの教育のため、日本での国籍取得を選んだ」と語っており、日本に根を張る意志がある人も少なくありません。
帰化と移民の違いとは?誤解も多い制度
「帰化」は「移民」とは違い、日本国籍を得る正式な手続きです。
「外国人が増える=移民」と思う方も多いですが、帰化は日本人になることを意味します。
移民はあくまで「外国籍のまま長く住むこと」であり、まったく別の制度です。
帰化には以下のような条件があります。
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日本に5年以上住んでいること
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18歳以上であること
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犯罪歴などがないこと(善良な素行)
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自分で生活できる経済力があること
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日本語の読み書きや会話ができること
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元の国籍を手放すこと(二重国籍は不可)
このように、簡単に誰でも帰化できるわけではありません。
「永住者ビザと比べても、実は帰化の方が期間が短い」という指摘もあります。
永住には原則10年の滞在が必要ですが、帰化は5年で可能なため、「永住より帰化の方が簡単では?」との声も出ています。
治安や制度への影響はあるのか?SNSの声
外国人の帰化が増えると、治安や制度への影響を心配する声が出ます。
帰化者が増える=外国人が増えると感じる人も多く、
「治安が悪くなるのでは?」
「税金で優遇されているのでは?」
といった疑問がSNSであがっています。
ヤフコメやX(旧Twitter)では以下のような声が目立ちました。
「日本の文化やルールを守れる人だけなら問題ない」
「税金払って働いているなら帰化でもいい」
「犯罪が増えたら困る、しっかり審査してほしい」
「いつの間にこんなに増えたのか不安」
一方、「偏見はよくない」という冷静な声も見られます。
実際に帰化した元ネパール人男性は、
「自分は真面目に働き、子どもも日本の学校に通っている。日本人と同じように生きている」
と語っていました。
5年で2倍!中韓以外の帰化者も増加中
中国・韓国・朝鮮以外の国からの帰化者が、この5年で2倍に増えています。
近年では、ネパール・スリランカ・ミャンマーなど南アジアからの帰化が増えています。
これは、日本が深刻な人手不足にあり、外国人労働者を受け入れていることと関係しています。
法務省の発表によると、以下のような数字が出ています。
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令和元年:中韓以外の帰化者 1,719人
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令和6年:同 3,458人(5年で約2倍)
この伸びは、観光・留学・技能実習などを経て、日本に定住する人が増えていることを示しています。
ある介護士として働くスリランカ出身の女性は、
「長く日本で働いて、日本語も学び、日本人と結婚したので帰化を決めた」
と話しています。
日本人が知るべき帰化と未来の姿とは?
帰化者の増加は、人口減少や少子化の日本にとって現実的な課題でもあります。
日本は少子高齢化が進み、働き手が減少しています。
その一方で、地域社会の維持や経済活動の継続には、一定の外国人労働力や移住者が必要という見方もあります。
帰化はあくまで「日本に溶け込むことを選んだ人」が選ぶ道です。
そのため、単なる移民とは異なりますが、国籍を与える責任と、日本社会での共生を進める努力が同時に求められます。
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日本語教育の整備
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地域社会での交流機会の拡大
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差別や誤解を減らす啓発活動
これらは、今後の日本にとって必要不可欠です。
官報での帰化者告示が非公開になったのも、プライバシーへの配慮が理由とされています。
「知らない間に外国人が日本人になっているのでは?」
という不安も理解できますが、個人情報保護の流れもまた大切です。
【まとめ】帰化者数の変化は社会の転機
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中国人の帰化が初めて最多に
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中韓以外の国からも倍増の傾向
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永住より帰化のほうがハードルが低いケースも
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SNSでは賛否両論の声があり不安も根強い
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少子化社会での共存がこれからの課題
今後の日本は「どんな人と共に暮らしていくか」を、社会全体で考える時代に入ったのかもしれません。
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投稿者プロフィール

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元看護師です。
現在は在宅ワークにて、過酷な看護師生活に終止符を打ちました。
世の中のなぜなに?や、ホットな耳より情報をお届けしています。
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