こんにちは!
今回は、「七夕の短冊は終わったら燃やす?処分の仕方や正しい由来について」というテーマです。
七夕といえば、年に一度だけ織姫と彦星が会える日、そして短冊に願い事を書いて笹に飾り、願い事が叶いますように・・・とお祈りする日ですよね。
でもよくよく考えてみたら、私たちはなぜ七夕の日に願い事をするのでしょうか?
はたまた、願い事を書いた短冊は七夕が終わったら燃やす方がいいのでしょうか?
そんな疑問がたくさんありそうですので、今回は七夕短冊の処分の仕方や正しい由来などについてお伝えしたいと思います。
【七夕の短冊は終わったら燃やす?】
七夕が終わったら、飾っていた願い事の短冊や七夕飾り、笹はどう処分したらいいのでしょうか?
やはり、どんと焼きのように燃やした方がいいのでしょうか。
昔は川や海に流すという風習だったそうですよ。
川や海が「天の川」につながっていると信じられており、願いが天に届けられると考えられていたからです。
川や海がない地域では、燃やしていたそうです。
では、現代はどうしたらいいのでしょう。
これは、燃えるごみの日に出して構わないようです。
短冊は白い布や半紙に包んで処分しましょう。
なんだか躊躇してしまうわ・・・という場合は、神社でお炊き上げをしてもらうという手もあります。
しかし、七夕飾りは実際に神が宿っているわけではないので、絶対にお炊き上げが必要というわけではなさそうです。
事前に問い合わせ、実施しやすいよう笹は切っておき短冊は白い布か半紙に包んで持参しましょう。
他にも、笹の購入先が笹ごと引き取ってくれるサービスがあったりするようですし、冬におこなわれる「どんと焼き」で燃やすという手段もあります。
自分の中でスッキリする方法を選んでくださいね。
【七夕の短冊はなぜ笹に飾るのか?】
そもそも、なぜ短冊や七夕飾りは笹にを飾るのでしょう?
その辺に生えている木でもいいじゃないかと思っちゃいますが、それにはちゃんとした理由があるんですよ。
日本では、笹や竹はまっすぐ天に向かって伸びる姿から、強大な生命力があるとされ、神様や精霊が宿っていると考えられ神聖なものとされておりました。
ですので、その神聖な笹に七夕飾りを飾るというわけなんですね。
天に向かって伸びているということも、願い事が天まで届くような気がしますもんね。
【なぜ短冊に願い事を書くのか?】
七夕は、奈良時代に中国から日本へ伝えられたといわれています。
当時は宮中行事の1つ「七夕(しちせき)」として、織姫と彦星が無事会えるように、また詩歌や裁縫が上達するようにとの願いを込めて、5色の織り糸と金銀の針・山海の幸をお供えしていたそうです。
このとき、祭壇に飾られた笹に5色の織り糸を掛けたのが、七夕飾りの原型だと言われています。
また、梶の葉に和歌をしたため、それを笹に飾ることで、書道の上達を願う風習もあったようですよ。
5色の織り糸はのちに「絹の布」に変わり、江戸時代には庶民の間にも広がっていきました。
ただ、絹の布は高価だったため、庶民の間では次第に紙に変わっていったそうです。
これが短冊の原型だと言われており、宮中行事で「梶の葉に和歌を書いて笹に飾り、書道の上達を願う」をもとに、手習いの上達を願って願い事を書くようになったのもこのころからだと言われています。
つまり、もともとは「習い事の上達を願う」ためのものだったそうですよ。
それが時代を経るごとに、願い事の内容が「なんでもあり」になっていきました。
私たちは、自分のいいように解釈して、知らない間に原型を変えてしまっていたんですね(汗)。
ハロウィンといい、ほんと日本人の悪い点です^^;
【短冊は、誰にお願い事をしてるの?】
短冊に願い事を書いて、笹に飾る。
考えてみたら、私たちは誰にお願い事をしているんでしょうか?
それは、織姫にお願い事をしているんです。
上記の項目でも書きましたが、七夕の願い事というのは、もともとは手習いの上達を願っていたものなので、「神様に捧げる織物を織る乙女」に選ばれるほど上手だった織姫にあやかって、自分も手習いが上達しますようにと、お願いをしているんですよ。
「お願い」というよりは、『頑張って上達します』という宣言に近いのかもしれません。
願うだけで上達できるなら、苦労はいりませんからね^^;
【七夕飾りの意味】
可愛らしい七夕飾りにも、それぞれちゃんとした意味があるんですよ。
これを知ったら、何も考えずに飾りを作っていた時よりも、思いが込められそうですよね^^
短冊
5色の短冊で願い事を書いて飾ります。
七夕の由来からいうと、物欲の願い事より習い事の上達を願う方が良いとされています。
<5色の短冊の意味>
もともとは、宮中行事で5色の織り糸を飾っていたことが始まりですが、色は何でもいいわけではなく、じつは「赤・青・黄・白・黒(紫)」とされています。
これは古代中国の陰陽五行説に基づいており、これらの色を短冊に使用することで魔除けの意味もあったようです。
巾着
金運の上昇を願います。ところによっては、本物の財布を飾るところもあるようです。
くずかご
七夕飾りを作る際にでた紙くずを入れて飾ります。整理整頓や倹約できますようにとの願いが込められています。
吹き流し
織姫にお供えした織り糸を表しており、裁縫が上達するようにとの願いが込められています。
⇒七夕飾り、吹き流しの意味や作り方は?おしゃれなアレンジ方法も!
網飾り
魚を捕るときの漁網を表しており、大漁祈願が込められています。
⇒七夕飾り、網飾りの意味と作り方をご紹介します。アレンジ方法も!
織姫と彦星
永遠の愛が続きますようにとの願いが込められています。
神衣・紙衣(かみこ)
かみこは、紙で作った人形または着物のことで、裁縫が上達し着る物に困らないようにとの願いが込められています。
また、笹竹の一番先端に飾り、子供が健康に育ちますようにと、災いからの身代わりの意味もあります。
提灯(ちょうちん)
心を明るく照らしてくれますようにとの願いが込められています。
星飾り
星に皆の願いが届くようにとの願いが込められています。
⇒七夕飾り、折り紙でおしゃれでかっこいい星を作るには?画像あり
千羽鶴
自分や家族が長生きできるようにとの願いが込められています。
【おわりに】
いかがでしたか?
短冊の由来や意味を知ることができて、七夕の行事がますます興味深いものになりました。
今年の七夕からは、本来の由来に沿って、手習いの上達を願って短冊を書きたいと思います。
子供たちにも、正しい教えをしていきたいですね。
今回の記事が、お役に立てれば幸いです。
⇒カササギは七夕になぜ登場する?白鳥座との関係や伝説の真相について
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