こんにちは。
今回は、「公立の小中高教員は精神疾患が理由での離職率が過去最多?板挟みで過酷」というテーマについてです。
2023年7月28日、文部科学省は2022年度に行った学校の教員構成や異動状況などの把握を目的とした調査結果について、中間報告を公表しました。
その結果、公立の小中高校では『精神疾患』を理由に離職した教員の数は公立小学校で571人、中学校で277人、高校で105人となり、回答項目として新たに追加された2010年度の調査以降、過去最多となりました。
小学校が一番多いのですね。
先生は保護者の立場から見ていても本当に過酷な職業だなと感じていますから、実際の現場は私たちには想像もつかないようなご苦労があるのだとお察しします。
ここ最近ではコロナのこともあり、余計に仕事が増えたり保護者と上層部との間で板挟みもあったりしたでしょうから、そのことも更に上乗せされて過去最多になったのでは?と思いました。
もくじ
公立の小中高教員は精神疾患が理由での離職率が過去最多?
2022年度に実施された学校教員における統計調査の中間報告が公表され、公立の小中高校において精神疾患が理由で離職した教員数が過去最多となりました。
(中略)また「転職のため」と回答した教員も公立小学校で2083人、中学校で1277人、高校で640人で、調査が始まった1977年度以降、過去最多です。
2022年度の勤務実態に関する調査では、小・中学校で1日平均約11時間と依然として長時間勤務の教員の多い状況が明らかになっています。
配信記事
引用:公立の小中高校 「精神疾患」理由の離職教員数が過去最多 文科省調査(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
ヤフコメの反応は?
上記の記事に対して、世間からはどのような反応があったのでしょうか。
一部ご紹介します。
現職の教員だが、肌感覚としては、この数は氷山の一角に過ぎないと思う。こういうニュースに触れると、次は我が身かなと思うこともある。いつ自分がそうなってしまうかという危機感と隣り合わせて仕事をしている教員がごまんといるだろうということも想像に難くない。
私立中学教員をしています。授業の準備から始まり保護者対応、部活動、通信類の作成、提出物チェック、成績処理、テスト作成、検定類の調査と集計、補習、学校行事の企画運営、教材の発注集計、委員会活動、道徳…ざっと考えただけでもこれだけあります。とにかく仕事が多い。授業だけなら何時間でもできますが、他の負担が大きすぎる。授業準備をしようと思っても通信類や行事の締め切りに追われ、また時間ができたと思えば委員会や部活動に割かれる。何も満足にできず、中途半端。学校だけで学業、運動、行事を全部済ませようとするからいけないんです。運動をしたい者は地域などのスポーツクラブに、勉強をやりたい者は見合った塾にいけばいい。学校では体験学習活動に力を入れるなど、集中的にやった方がいい。学校の形も変わっていくべきです。
小学校教員です。
教員の離職理由の中に長時間労働も多いかもしれませんが、保護者対応で心を病まれる先生が多いイメージです。ほとんどの保護者の方は協力的ですが、たまにそうではない方がいます。ダメなことはダメと指導したことに対して保護者が必要以上に言ってき、管理職に守ってもらえず、学校に来れなくなり離職された先輩を見てきました。
私も保護者の方と上手くいかなかった年もありましたが、管理職が間に入ってくださり何とかなった年もありました。ですが、そんなときに保護者にもっと色々と言われ、管理職に守ってもらえていなかったら教師をやめていたかも、今後そのようなときがあったらやめるだろうなと思っている自分がいます。
姉が中学校教員で最近辞めました。長年の間身近で見てきましたが、過酷で見ていられませんでした。平日は朝早くから夜遅くまで勤務、帰宅してからも採点などの仕事の山、土日は部活、フラフラになっても休めない環境。精神的にも明らかにおかしい状態が続いていました。
私はずっと長い間、辞める事をすすめていましたが、教員本来の仕事(教える事)や、生徒の成長を見る事などは大好きで辞める事はなかなか躊躇していました。
体調悪化で結局辞めましたが、だからといって雇用側は特に保障をしてくれるわけではありません。
精神も崩壊して、私にも家族にも理不尽につらく当たるようになり、私の精神も崩壊しそうです。
昔は夏休みといえば、教師にとって学校を離れて日常の多忙や精神的ストレスから少しでも解放されたリセットできる期間でもあった。
ところが今の教師は夏休み中も学校で事務作業か研修漬けで、息をつける暇もない。
「給料もらってるんだから、教師に有給の長期休みなど税金ドロボーだ」などの教師攻撃が続いた結果が今の有り様である。
教師という職業は理解されかもしれないが、結構特殊で複雑で大変なんですよ。
公立小学校で事務職員として勤務していて、保護者とも教員とも異なる立場でコメントします。
昔は知らないけど、最近の保護者や近隣住民はワガママがすぎる。まず保護者は何でも学校に押し付けすぎ。義務教育の義務とは学校だけの義務ではない。子どもが学校で過ごす時間は1日の中で15%で、大半の時間は家庭で過ごしている以上、基本的な社会規範は保護者が教えるもの。教員は保護者ではない。
そして近隣住民はもう少し我慢してほしい。子どもが信号で遊んでいるだの奇声をあげているだの、7歳や8歳の子どもなんてそんなもの。大人と同じ倫理観で行動することなんてできない。学校は所謂NIMBYだから社会が許容しなければならない。それができないなら自分が引っ越してほしい。もちろん子どもに指導はしてる。それでも思い通りにならないのが子ども。まして体罰など力で押さえつけることができない現代では限界があることを分かってほしい。
現役の教員です。妹尾という、教育研究家が「離職者はごくわずか」とか書いてますが、同学年とか同じ勤務先や知り合いの教員で今まで何人もの先生が休職しました。早期退職した知人の先生も何人もいます。病気で亡くなった先生も一般より多い割合だと思っています。「教育研究家」という人は、表面的な数字だけ見て、評論していればいいからお気楽でいいなと思いました。
私もあまりの激務で体と心を壊し、離職しました。
教員の仕事はやりがいがあり、素晴らしい仕事だと思いますが、本来の教師の仕事以外の雑務が多すぎて、家庭、子育てをしながらの激務は無理でした。
本来の仕事をさせてほしかった。
良い授業をするための教材研究の時間、子どもたちと向き合うための時間をたっぷり取りたかった。
教師として幅広い知識や経験を積むためのゆとりある時間がほしかった。
教師が教師でいられるように、
今の先生たちを守るために、
早急に対策をお願いしたいです。
板挟みで過酷。先生は本当に大変な職業だと思う
私は教師ではないので実際の立場からは何も分からないのですが、しかし周りで離職したという人は何人か知っています。
一人は子どもが中学の時に担任でお世話になった先生ですが、のちに教師を辞めたと聞きました。
理由は、『提出物を出さない生徒に注意したところ、親が出てきて人格否定するほどのクレームを言いに来た。それがきっかけで病み、教師自体を辞めた』と。
まだ20代後半か30代前半くらいの若い先生だったのに本当に残念です。
子どももショックがっていました。
またほかには、身内に教員免許を取って教師になった人がいるのですが、激務とストレスで腎臓を悪くし入院。
その後も状態が不安定ということで、今は教職を離れて全く違う仕事をしています。
当時は周りから「せっかく免許を取ったのに」と言われていましたが、私は心身を壊してまで同じ職種で働く必要はないのでは?と思っていました。
あとは離職はされていませんが、うつ病と診断されて薬を飲みながら仕事をしている先生も知っています。
私は長年看護師として働いていましたが、もちろん常勤の頃は看護師もまあまあ大変で体調不良にもなりましたが、でもやはり教師の方が断然大変だと思います。
先生という職業は、何かにつけてストレスが溜まりそう。
とにかく激務だし、ワケの分からん保護者にも丁寧に対応しなくてはならないし、今はちょっと小突いただけで体罰問題に発展しますからね。
私が学生だった頃とはエライ違いです。
それに、コロナ関係の対応にも四苦八苦されていたことと思います。
今も頑張って働いている先生方をもっと大事にしないと、この先も離職者は増えていくばかりなのではないでしょうか。
またしても私の身内で教師になりたいと言っている子(高校生)がいるのですが、全力で応援できない自分がいます。
早急な改善が必要だと感じました。
では今回はこのへんで。