日本のお祭りって、和の醍醐味があってとっても風情を感じますよね^^
夏祭りは花火が打ち上ったりしてかなり盛大に行われますが、秋祭りは何か意味があるお祭りなんでしょうか?
たしかに気候も過ごしやすいですし、お祭りをするには絶好の季節だとは思いますが^^
そこで今回は、秋祭りの意味や由来についてお伝えしたいと思います。
【秋祭りの意味】
<神に感謝>
秋祭りとは、9月~11月に行われる祭りのことを指します。
秋は、農作物が実りを迎える時期ですので春からの農耕を助け田畑を守ってくれた田の神に
収穫を感謝し、新穀で作った神饌(しんせん)とその土地で獲れた農作物、神酒でもてなし
ますが、地域によっては違いがあります。
また、現在の勤労感謝の日のもとになった新嘗祭(にいなめさい)は、収穫祭であると同時に、
翌年の種子になる稲の霊を誕生させる儀式でもありました。
昔の人々は、秋祭りの準備に1か月以上かけることもあり、それだけ農作物の収穫状況は
今後の生活を左右する重要なことであり、感謝の気持ちも大きかったのでしょうね。
<地域住民とのつながり>
祭りを開催することで、地域住民との関わりやコミュニケーションが図れたり、絆を深める
ことが目的でもあります。
とくに現代においては、近隣住民との関りが薄れ、顔もよく知らない・・・
なんて現象が起こってきています。
祭りを通して、コミュニケーションを図る機会が生まれ、近所付き合いを広げる良い機会でもあるんです。
【有名な秋祭り】
9月~11月に行われる秋祭りは、全国各地で行われ、町や村の小さなお祭りから、
全国の人が集まる盛大なものまで、じつに様々です。
今回は、知る人ぞ知る有名な秋祭りをいくつかご紹介したいと思います。
<岸和田だんじり祭り>大阪
岸和田だんじり祭りは、毎年9月と10月に開催されます。
ニュースでも毎年と言っていいほど取り上げられてますから、知っている方も多いと思います。
「だんじり」とは、祭りの際に使われる山車(だし)のことで、大阪を中心とした近畿地方での
呼び方です。
4トンものだんじりを、スピードを出したまま角を曲がる「やりまわし」は迫力満点で大きな話題
となっています。
<時代祭>京都
時代祭は毎年10月下旬に開催され、「葵祭」「祇園祭」と並ぶ京都三大祭りの一つです。
全長約2キロの行列は、明治維新から平安時代までの各時代を再現しています。
行列に使用されている衣装や風俗は、厳格な時代考証が行われており再現度が高いため、
その時代の人物がそのまま出てきたかのようで、おおいに楽しめます。
坂本龍馬や西郷隆盛、静御前など時代を象徴する人物が登場します。
<長崎くんち>長崎
長崎くんちは毎年10月に開催されている、長崎の氏神である諏訪神社の秋祭りです。
「くんち」とは、神にお供え物を献上する時期である『お九日』『御供日』の九州読みです。
長崎は、江戸時代にオランダや中国と交流を持っていたため、異国の踊りや装飾も取り
入れられており、華やかでエキゾチックな一風変わった秋祭りとして有名です。
踊りを奉納する町は「踊り町(おどりちょう)」といい、7年に一度持ち回りで回って
きます。
【あとがき】
お月見もそうですが、昔の人々は神様や自然に感謝する儀式をたくさん設けていたんですね。
私なんかはどうしても、「花より団子」に走りがちですが、こうして意味を知ってみると、
また違った秋祭りを過ごせそうです^^
何事も感謝の心を持って過ごすことが大事ですよね。
私もいろいろな物に感謝しながら毎日を過ごしたいと思います。
以上、秋祭りの意味についてでした。