油(脂質)は、以前までは「太る」「健康に良くない」などとされ、控える傾向にありましたが、近年では避けるべき油と積極的に摂るべき油があることが、研究で明らかになっています。
そこで今回は、油が与える脳への健康効果についてご紹介したいと思います^^
もくじ
【はじめに】
脳は水分を除くと、じつに65%が脂質(脂肪酸)でできています。
普段私たちは、何気なく脂質を含んだ食物を食べていますが、摂取する油の種類や量によっては脳機能が低下し、さらには心の状態も変化すると言われています。
理想としては、オメガ3とオメガ6をバランスよく摂ることがよいとされています。
聞いたことはあるけど、いったいどんな油でどんな効果があるんでしょうね?^^;
順番に見て行きましょう。
【オメガ3とオメガ6って何?】
オメガ3もオメガ6も、体の中で作ることができないもので、「必須脂肪酸」と呼ばれています。
<オメガ3>
オメガ3が摂れる代表的なものといえば、イワシやサンマなどの青魚に含まれる魚油や、えごま油、亜麻仁油などが挙げられます。
オメガ3の脂肪酸「α-リノレン酸」は体内に入ると、EPAに変わり最終的にはDHAに変わるといわれています。
このEPAとDHAがとても健康効果があるとされており、EPA→血液をサラサラにして中性脂肪を減らす、アレルギー反応を抑制DHA→脳や神経系の機能を改善するなどの効果が期待できます。
<オメガ6>
代表的なものではサラダ油や大豆油、コーン油、綿実油などが挙げられます。
オメガ6の「リノール酸」が体内で代謝されるとアラキドン酸になるんですが、このアラキドン酸は乳幼児の発育に欠かせないものなんです。
しかし摂りすぎると、アレルギー症状の悪化や免疫力の低下、血管の炎症などが起きやすくなるので注意が必要です。
【バランスが大切】
どちらもバランスよく摂ることで、お互いの良いところを引き出し合ってより健康に役立ちます。
理想とされるバランスの比率は、オメガ3とオメガ6が「1:2~4」だといわれています。
オメガ3とオメガ6のバランスが取れていると、脳の細胞膜がしなやかになり、細胞間の情報伝達が活発になります。
また、栄養素の取り込みや老廃物の排出、細菌やウイルスの侵入を防ぐ働きも強まるといわれています。
ほかにも
うつ病や認知症の予防
脳の血管内の状態の改善
などにも期待ができます。
【オメガ3を摂るときの注意点】
1日あたりのオメガ3の6理想の摂取量は1.6~2.4gであり、分かりやすく言うと小さじ約1杯が目安となります。
思ったより少しですね^^
注意点としては、
酸化されやすいので、食物に使用したらすぐに食べること。
熱に弱いので加熱料理には使用しないこと。
この2点です。
ですので、えごま油や亜麻仁油をする使うときは、サラダや冷ややっこなどに使うといいですね!
また、サバやイワシなどの缶詰を積極的に料理に取り入れるのも効果的だといえます。
ちなみに「ツナ缶」は、煮汁を捨てて植物油でオイル漬けにしていることが多いため、残念ながらあまり効果は得られせん。
【おわりに】
油に限らずですが、私たちが普段口にしているものが、5年後10年後の自分を作るといわれています。
油なんて味や風味の違いだけで、あとはそんなに変わらないと思っていたんですが、こんなにも明確に違いがあったんですね!
どうせ口にするなら、体が喜ぶ油を摂取したいですよね^^
オメガ3は1日に小さじ1杯程度でOKだそうなんで続けられそうですし、あとはなるべくオメガ6を控えて、健康的な体でいられるよう生活したいと思います。
あなたの生活のお役に立てれば幸いです^^